大曲市の鈴木典男税理士事務所
税務計算の正確性・迅速性など品質管理に効果(2月14日・水)
大曲市田町の「鈴木典男税理士事務所(鈴木典男代表)」が品質管理の国際規格であるISO9002を1月30日付で取得、このほどその承認証が審査登録機関であるイギリスの「CI社」から送られてきた。税理士事務所がISO9002を取得したのは県内では初めて、東北でも数例ある程度だ。ISOは国際標準化機構で、現在120〜130カ国が加盟している非政府機関。本部はスイスのジュネーブにあり、品質マネジメントシステム規格を規定したISO9000シリーズと環境マネジメントシステム規格を規定したISO14000シリーズがあり、大曲市では昨年5月に総合広告代理店「株式会社『販促』」がISO14001を取得している。
鈴木税理士事務所では税務申告の正確な業務、そして適法性・正確性・迅速性、それに納期などの厳守を基本とする品質目標を立て、昨年7月からISO9002取得を目指して、事務所内に鈴木さんを代表とする7人でプロジェクトチーム編成。顧客から依頼を受けた税務計算などの処理をそれまでは職員一人ひとりが自己流でやってきたのを、統一したマニュアルにすべきだとしてマニュアル作成に取り組み、システムとして構築した。職員25人の意志統一を図り、品質システムや文書のデータ管理、作業工程、品質記録の管理などをマニュアルとして系統づけた。「通常の業務の合間を縫っての面倒な作業だっただけに苦労も多かった」と鈴木さん。
そして11月に国内の審査機関である金沢市の「サーティフィケーション・インターナショナル・ジャパン」から予備審査、さらに12月25、26日に本審査を受けて合格、登録機関への登録申請した。
品質管理国際規格ISO9000シリーズはヨーロッパでは商取引の条件とされている。日本でもヨーロッパに製品を輸出している大手の電気・機械メーカーを中心に取得熱が高まり、国内の商取引においてもISO9000シリーズの取得が求められるようになり、製造業や建設業が進んで取得するようになっている。
鈴木税理士事務所でも「支援先の企業の発展と繁栄のためには、高品質なサービスを提供し、受託業務の正確性、信頼性を高めたい」と取得に乗り出した。認証を受けてもそれを維持していくためには6カ月に1回、継続審査を受けなければならず、そのための経費も掛かるが「ISO9002を取得するために作ったマニュアルもあり、責任と権限が明確化され、トラブルがあったときの処理も迅速に対応できる。問題が発生した場合、その処置、再発防止策など必ず記録に取らなければならないなど規定もあり、経費以上のメリットがある」と鈴木さんは強調する。
鈴木さんは大森町出身。秋田経済大学卒業後、国税局、税務署勤務を経て1984年に若葉町に事務所を開業、各種企業の税務会計業務、事業継承の企画や立案、受託業務、医業経営コンサルタントなどに携わり、91年に田町に現事務所を設けた。52歳。