職人集団がボランティア

建築労働組合県南住宅センター

一人暮らし老人宅を訪問し、住宅の修理(2月19日・月)

 修繕を買って出た職人さんたち秋田建築労働組合県南住宅センター(伊藤さとし所長)加盟の職人さんたち5人が、自分たちの持てる技能を活かそうと19日、大曲市内の老人宅を訪問して、住宅の無償修理を買って出た。同組合は設計、大工、水道、電気、建具、畳など住まいづくりに関連するすべての職人が力を合わせ、新築や増改築、修繕などを共同で請け負おうと昨年9月に会員22人で発足した職人集団。事務所は同市東川字佐戸にある。いずれも会社組織を持たない個人業者の加盟。センターが注文を受け、組合員に仕事を回す仕組みになっており、会社と言う組織でないため経費もかからないことから、仕事も安く受け入れられるメリットがあるという。今回はその組織の存在感を高めたいと、ボランティアを買って出た。

 市社会福祉協議会を通じて住宅で困っているお年寄り宅があったら紹介してほしいと連絡、ホームヘルパーが巡回しながら修理してもらいたい所はないかと希望を取った。その結果、女性の一人暮らし5人から「居間の障子の開け閉めに困っている」「雪の重みで壁のトタンがゆがんでしまった」、「洗面台の排水管の底板が傷んでしまった」「風呂のアルミ製ドアがつかえている」「裏の雪を寄せてもらいたい」などの注文があった。

 事前に各家庭を訪問し、修理内容を点検した結果、この日は大工2人、板金1人、建具1人、それに電気1人の5人が参加。2班に分かれてそれぞれの家を訪問した。設計士でもある伊藤所長も巡回しながら現場の様子を見守った。上栄町の江橋トモ子さん(67)宅では洗面台の排水管からの水漏れや底板が傷んだり、風呂のアルミ製のドアがきしんで開け閉めができない、それに居間の蛍光灯の1本が点灯しないなど不具合があった。

 電気、大工、建具の3人が訪問。それぞれの技術を活かしててきぱきと不具合カ所を修繕。江橋さんは昨年春に夫を70歳で亡くして以来、一人暮らし。娘さんは埼玉県大宮市で生活している。週2回、ホームヘルパーの訪問を受けている。職人さんたちの修繕作業を見ながら「居間も蛍光灯1本では暗かったし、風呂のドアの開け閉めにも困っていただけに大助かりです」と感謝していた。いずれも修理は午前中でほぼ終え、午後からは全員で雪寄せを頼まれた家を訪ねて雪との格闘となった。職人たちに同行した同センターの伊藤所長は「今回限りでなく来年の冬もこうしたボランティア活動を続け、職人集団の存在感を高めたい」と話す。