県職員が救命講習受ける

目指せ救命率全国一

ダミー人形を相手に心肺蘇生法など学ぶ(2月20日・火)


 ダミーを相手に心肺蘇生法を学ぶ県職員県仙北地方部県民室では仙北総合庁舎職員を対象にした「普通救命講習会」を19日から4日間の予定で開いている。救命手当ての実施が心肺停止になった人の社会復帰に大きな効果をもたらしていることから救命率全国一推進事業として同庁舎に勤務する県職員全員が身につけてもらうことを狙いに3年前から始めたもの。

 今回はまだ講習を受けてない転勤者を対象に行っている。しかも一人ひとりが確実に覚えてもらうようにと1回の講習の参加者は5人から6人程度と絞った。広域消防本部から講師が派遣され、救急車が来るまでに何をすべきかをテーマに勉強と実地訓練を受けさせている。19日は女性4人と男性1人が参加した。消防本部から派遣された講師はテキストに基づいて「応急手当の基礎知識」からダミー人形を使って救命に必要な心肺蘇生法、止血法、傷病者の管理法、骨折やケガに対する応急手当、溺れた人の救助方法、やけどに対する応急手当などを3時間にわたって実技指導を織りまぜ、講話した。

 心肺蘇生法では一人ひとりがダミー人形と向き合い、「大丈夫ですか」「もしもし」と意識の確認、そして身近な人に救急車を呼んでもらうと同時に倒れている人の口を開けさせ、異物がないかの確認とその除去方法、さらに額を下げ、あごを持ち上げて気道を確保し、心臓マッサージと人工呼吸の訓練をした。救急車が出動要請を受けてから現場に到着するまでの時間は平均で8分。呼吸停止した急患を救うにはこの心肺蘇生法が最大の効果とされ、消防士は「大切な命を救えるのはあなたしかいない」と説得していた。

 受講した女性の一人は「実際、あのような場面に出くわしたら怖くてやれないかもしれないし、かといって放ってもおけない。出来ればそう言う場面に出くわしたくない」と複雑な表情だった。

 県民室によると総合庁舎には県税事務所、建設事務所、農林事務所、健康福祉センターがあり、300人の職員が勤務しているという。これまでの講習でその8割近くが受講している。