大曲市の2月議会開会

高橋市長「市町村合併論議」に前向き

教育委員に斎藤氏再任、須藤氏新任に同意(2月28日・水)

 施政方針演説する高橋市長大曲市の2月定例議会は28日午前10時から開会し、会期を3月22日までの23日間と決めた後、高橋司市長が「施政方針演説」をした。高橋市長は演説で「少子高齢化、高度情報化、地方分権に伴う地域の自立に向けた制度改革の推進など変革期を乗り越えて行くためには市民と行政の協同意識を醸成し、共に地域を創るための理念を共有することが肝要であり、市政の透明性を高めると共に広報広聴機能の充実を図り、市民参加を尊重した市政運営に努めたい」と述べた。そして将来都市フレームとして「地域の活力を維持し、安定したまちづくりを進めるためにも市町村合併は重要な課題であり、国の合併特例法による支援策などの検討を進めながら、合併論議の緒に就けるよう周辺町村に働きかけたい」と前向きの姿勢を示した。

 このほか、都市基盤整備として飯田線道路整備事業をはじめ、周辺町村との幹線アクセス道路、さらには生活道路の整備、国道13号の4車線化、同神宮寺バイパス、地域高規格道路大曲西道路などの事業促進、国道13号の4車線化に伴う玉川橋の4車線化、大曲橋(通称・金谷橋)の架け替えも国、県に働きかけたいとした。駅東地区整備関係では、都市計画道路駅東線の整備をはじめとする総合的な整備を図る「駅東地区まちづくり整備事業」に着手すると述べ、駅前第二地区土地区画整理事業との整合性を図るため、国土交通省の補助事業である「まちづくり総合支援事業」の採択を国に要望したいとした。

 環境問題では建設中の新しいゴミ処理場が11月から試験運転されるのに合わせ、ごみ処理体系を刷新したいと述べると共に下水道、農業集落排水、合併処理浄化槽の効率的な事業展開で平成22年度までの目標普及率を66%となるようにしたいと設定した。また水洗化促進策として、県内で先駆けとなる合併処理浄化槽設置への市単独のかさ上げ補助や水洗化改造資金融資にかかる利子補給制度の拡充、宅地化が進む郊外の地域を対象とした排水路の改良などを述べた。

 健康福祉面では地域子育て支援センターの設置、延長保育の拡充など子育て支援対策の展開、さらに生活習慣病防止のため基本健診の充実を図りたいとした。介護保険事業関係では、軽度生活支援事業、家族介護慰労金事業など新規の特別対策事業を実施したいとしている。仙北組合総合病院の移転新築に関しては立地場所など要望したいと述べた。老朽化している特別養護老人ホーム「欣寿園」に関しては県南ふくし会から改築要望を受けているが、今後の問題として検討したいとした。

 産業についてはまず農業への支援策として担い手支援事業、生産基盤整備事業、生産調整推進事業などの継続、県営土地改良事業への事業費の負担を挙げた。商工業関係では若年者雇用助成金制度、中小企業融資預託金の継続、また産業展示館展示室の一部を企業交流や人材育成に活用できる研修施設に改装したいと述べた。

 教育に関しては松倉小と四ツ屋小の統合、花館小の改築、さらに市民約1600人を対象としたIT講習会の実施などを挙げた。地域情報化に関しては市民生活の利便性向上に生かせる地域情報化の方策を検討したいとし、13年度は仮称「大曲市民電子会議室」や図書館情報発信のシステムの構築方針を述べた。

 この後、消防団員の報酬(年額)の引き上げに伴う条例改正など条例案22件、平成13年度一般会計予算及び平成12年度一般会計補正予算など予算案22件、それに市道路線の認定及び廃止に伴う議決案件1件の40件が議案として上程された。

 最後に任期満了(3月2日)に伴う教育委員の人事案件を追加提案、齋藤忠治委員の再任、須藤泰全(やすのり)委員の新任を求め、議会はこれに同意して散会した。この後、3月8日まで議会は休会し、9日と14日、15日に本会議を再開して、一般質問と予算質疑が行われる。9日の一般質問は鈴木孝篤(新成会)、藤嶋次男(政友会)、渡部英治(市民・公明クラブ)、熊澤龍雄(新成会)、高松昭一(社会クラブ)の5氏。14日は佐藤文子(共産党)、仲村力夫(新成会)の2氏が予定されている。続いて予算質疑に入り加藤勲(新成会)、藤谷一誠(政友会)、小山誠治(社会クラブ)の3氏が質疑する。15日は齋藤正俊(市民・公明クラブ)、佐藤孝次(新成会)の2氏の予定。

 教育委員に再任された齋藤忠治氏は早稲田大学法学部卒。1984年10月、司法試験に合格し、87年4月、弁護士登録(東京弁護士会所属)、91年4月、東京で齋藤忠治法律事務所を開設。95年4月、秋田弁護士会へ登録替えした。自宅は大町2番17号。49歳。

 新任された須藤泰全氏は秋田大学学芸部卒。横手高校、横手工業高校教諭、県教育庁社会教育課長補佐、大曲高校教頭、県立博物館次長などを経て96年4月に角館高校長に就任し、99年3月に定年退職した。自宅は川目字町東13番地。62歳。