警察、消防団らが捜索活動

神岡町の斉藤トシさん

大曲市で行方不明になって9日目(1月17日・水)

 激しい雪をついて斉藤さんの捜索をする消防団神岡町の自宅から7日夕方6時ごろ、タクシーに乗って大曲市の仙北組合総合病院の正面玄関で降りたまま、所在不明になっている同町神宮寺字下金葛45番地1、無職・斉藤トシさん(66)の手がかりを求めて17日朝、大曲署と地元消防団、広域消防署員、それに神岡町役場職員ら61人が斉藤さんの写真を印刷したチラシを配りながら病院周辺の捜索活動を行った。16日には大曲署と消防署員がボートをくり出して、丸子川から雄物川周辺の捜索も行った。

 斉藤さんは両手で2本の杖を支えにしないと歩けない。昨年、夫を亡くし、大工をしている息子さん(44)は斉藤さんが行方不明になった当日の7日朝に出稼ぎのため上京した。母親が不明になったとの知らせで息子さんは13日に帰宅して母親の捜索活動に携わっている。

 斉藤さんが行方不明になっているのが明らかになったのは9日で地区の民生委員が斉藤さん宅を訪問した際、新聞がたまっていることから親類に連絡、自宅周辺や心当たりを探しても見つからなかったため12日に大曲署に届け出た。同署では事件、事故に巻き込まれた可能性もあるとして15日から斉藤さんの情報を公開し、目撃情報を求めている。関係者は「夫を亡くし、息子も上京し、不自由な体で初めて一人で迎える冬の生活に精神的は変化があって自殺の可能性もなくはない」と推測するが、「ならなぜ、タクシーで大曲市に出てきたのか」というナゾに突き当たって困惑している。7日は日曜日のため病院でも診療はなく、救急患者として受け付けた記録もないという。友だちの見舞いの可能性も探ったが、そうした関係もなかったという。

 この朝の捜索に参加した地元消防団は「斉藤さんは2本の杖を突いて歩くが、歩いてもせいぜい100メートル位と聞いた。組合病院前でタクシーから降りたとしてもそんな遠くへ行けるはずがない。健康的には膝が痛いと言う程度だったと聞いた。本当に不思議だ」と首をひねる。このためチラシを配りながら病院周辺を回って家々の軒下や雪の塊を掘り起こすなど手さぐりの捜索だった。

 一方、神岡町の雄物川に架かる嶽見橋周辺で斉藤さんらしい姿を見たとの情報もあり、午後からは同周辺の捜索に切り換えた。

 斉藤さんは身長155センチ位、小太りで丸顔。白髪まじり。家を出た当時は黒系統の長靴を履いていた。チラシには10年ぐらい前に撮影した写真が掲載されている。大曲署(63-3355)と神岡駐在所(0187-72−4117)では「どんな小さな情報でもお待ちしている」と情報提供を呼びかける。