県観光地域別懇談会

見せる観光から売る観光へ

10月に「ウエルカムinふるさと村」開催も(1月17日・水)

 秋田県観光連盟主催の地域別懇談会が16日、大曲市の県仙北総合庁舎で開かれ、これからの観光事業の在り方などを話し合った。懇談会には大曲市仙北郡内の各市町村の観光担当職員や観光協会員ら約30人が出席。県観光連名の伊藤正治専務理事は「8月にはワールドゲームズが本県で開催され、6月には韓国との定期航路が結ばれ、観光産業のグローバル化が進む。これからは見せる観光から“売る観光”へとシフトを切り換えたい。連休の拡大、長期旅行の普及などで旅行人口も伸び、外国人の旅行も増えてきた。産業としては明るい環境と言えるが、これからは世界が競争相手と思って秋田の観光振興に取り組みたい」とあいさつ。

 同連盟によると国も観光は国の柱として観光政策審議会で▽観光の基礎はまちづくりであり、個性的な観光の町づくりを市町村広域で取り組む▽観光分野でのITの積極的活用▽高齢者が旅行しやすい環境づくり▽外国人旅行者訪日促進のための戦略的取り組み▽観光産業の高度化・多様化を答申したと言う。県も「観光を一つの産業として捉え、地域にお金が落ちるよう地域支援を行う。これからはイメージを売るのではなく、具体的な商品をピーアールすべきだ。道路整備や道路案内板などの基盤整備にも力を入れていく」と意気込みを見せた。

 伊藤専務はさらに「秋田のイメージをどうやって全国、世界に売り込むか。秋田は何と言っても豊かな自然と人情だ。その意味でも『日本のふるさと秋田』を観光のコンセプト(位置づけ)としたい」と述べ、「親戚のおもてなしの心で観光客を迎える態勢を整えたい」と強調した。また同連盟が発行している冊子「あきた旬紀行」の印刷はこれまで4万2000部だったが、アンケート調査の結果、秋田県の人たちでさえその冊子を見て「このような観光地があったのか」と気づく人が多いことから、01年度はさらに10万部印刷し、「県民へのアピールも強化し、誘客運動を展開したい」との方針を示した。

 また懇談会ではまちづくりの集大成と位置づけた物産と観光の見本市「ウエルカムinふるさと村」を10月に横手市の「秋田ふるさと村」を会場に開催する計画も明らかにした。一般旅行客と旅行業者、物産関係との新しい流通経路を見つけようとするもので、参加市町村からは「物産販売しているときは客はあるが、その後の販売につながる企画にしてほしい」、「韓国との定期空路が開通することでもあり、韓国関係を組み入れた事業にすべきだ」、「旅行会社とマスコミを組み込んだ企画にすべきだ」などの意見があった。