六郷町で町制施行110周年

台湾の瑞穂郷と友好交流を締結

町の功労者として元町議ら10人を表彰(7月9日・月)

 台湾瑞穂郷との友好交流調印式六郷町は9日、町制施行110周年記念式典を町体育館で挙行したが、式典に先立って同日午前10時から町公民館で中華民国(台湾)花蓮懸瑞穂郷(みずほごう)との友好交流協定調印式を行った。21世紀をよりグローバルなものとするため、国際的視野での人材育成や外国理解を深めるための学習機会の拡充を図ろうと坂本茂弘町長と頼義家瑞穂郷長が友好交流提携を締結した。

 花蓮懸は太平洋側に面し、台湾のほぼ中央に位置する。瑞穂郷は人口約1万5000人で、六郷町のほぼ2倍。台湾の水の郷として夏は涼を求めた観光客で賑わい、水を郷の資源、郷の宝として守り続けている。

 同町と瑞穂郷との出会いの縁となったのは来月開催される「秋田ワールドゲームズ2001」大会のコーフボール競技の開催地になったことに伴い、町でもコーフーボールを町民スポーツとして取り入れたのが切っ掛け。ゲームの指導役を引き受けたのが台湾のコーフーボール協会であり、その役員をしている楊守全さんだった。楊さんは大学教授でもあり、瑞穂郷出身。瑞穂郷も水の郷であり、清水の里である六郷町とは共通するものがあるとのことで友好交流締結の話が進んだ。そして2月に議員全員協議会で協議し、5月10日から13日まで坂本町長自らが瑞穂郷を訪問。坂本町長は広報に掲載した訪問記で「茶と酪農、パイナップルなどを生産する農村で、風光明媚な清流渓谷を有し、ボート・ライフティング(ボートでの川下り)のメッカで、毎年世界大会がこの地で行われているとのことであった」と報告する。

 そして坂本町長は「政治を除けば緊密な日台関係は揺るぎのないところであり、かつて日本が台湾を統治していたことから、年配の人はほとんど日本語を話し、非常に親日的で今後相互の交流がしやすい関係にある」とし、町制施行記念日への参加を案内していた。

 調印式には瑞穂郷から頼郷長をはじめ議会代表、農協の総幹事、瑞穂郷の町内会長でもある瑞穂郷村長、それに新聞、テレビ局の記者ら16人が来町。相互の議会議長らが見守る中、調印式が行われ、協定書が交わされた。坂本町長は「両郷の産業、文化などいろんな面で交流を深めていくことは瑞穂、六郷の繁栄にもつながることだ。末永い交流をお願いしたい」と祝いの言葉を述べた。頼瑞穂郷長も「あらゆる面で相互の交流が深まるよう努力し、助け合って行きたい」と友情を交わした。そして六郷町からは樺細工の壁飾り、瑞穂郷からはひょうたんの陶器が贈られた。瑞穂郷から訪れた一行16人は町制110周年式典にも参列。式典の後は町内の散策を楽しみ、10日には県庁を表敬訪問、さらに田沢湖、角館町を見学して、11日に帰国する予定。

 体育館で挙行された式典には町議、町民、それに周辺市町村長や仙北郡選出の県議ら200人が参列。坂本町長は「希望の21世紀もスタートし、この機会に町民一人ひとりが町の歴史、文化、自然の恵みを再認識し、一層の郷土愛の心を培い、共に輝かしい新世紀の六郷町を築きたい」と式辞を述べた。同町は明治24年(1891年)7月9日に「六郷村」から「六郷町」に改称。昭和56年(1981年)にこの日を「町の記念日」として、記念式典を挙行してきた。戦後の町村合併による合併の経験はなく、ただ昭和31年(1956年)に隣接する旧畑屋村(現・千畑町)の一部が同町に合併しただけ。

 町制110周年記念式式辞の後、坂本町長は町議会や町の観光協会役員、町農業委員、教育文化、母子保健、体育指導員、交通安全活動などで活躍した10人を功労者として表彰。さらに福祉ボランティアとして活躍している5団体に感謝状を授与した。受賞者は次の通り。敬称略。

 ◇町功労者=高橋賢志(64)、佐々木俊一(73)、梁田信一(77)、地主重栄(71)、齋藤則義(78)、高橋幸一郎(75)、高橋國松(80)、高井ユリ子(78)、細井敏男(66)、藤谷清(73)

 ◇感謝状=あじさいの会(後藤貴子代表)、コスモスの会(宇佐美晄代表)、四つ葉のクローバーの会(小原祐治代表)、ふきのとうの会(高橋テイ代表)、ダンボの会(沢田栄子代表)