第19回参院選公示

本県選挙区(定数1)には5人が出馬

現職に新人4人が挑戦、17日間の戦いスタートへ(7月12日・木)

 第19回参院選が12日公示され、午前8時半から県正庁で立候補の受付が行われた結果、秋田県選挙区(定数1)には届け出順に、前県議で共産党の鈴木俊夫氏(50)、前県議で社民党の佐々木長秀氏(52)、自由連合女性局長代理の斉藤幸子氏(33)、前県議で民主党の高松和夫氏(59)=自由推薦=の4新人と現職で自民党の金田勝年(51)=公明、保守推薦=が届け出た。立候補の受付は午後5時で締め切られるが、定数1議席を巡ってこの5人による激戦となるのはほぼ確実。29日の投票日に向けて17日間の戦いが展開される。
 
共産・鈴木俊夫氏
社民・佐々木長秀氏
自由連・斉藤幸子氏
民主・高松和夫氏
自民・金田勝年氏

 共産党の鈴木氏は湯沢市議2期、県議2期を務めた実績もあり、昨年9月の出馬表明以来、地元湯沢市を拠点に各地で小集会や街頭演説を精力的にこなし、県内を4巡。知名度アップに努めてきた。今度の選挙戦では小泉政権の「改革」は国民に痛みを押しつけるだけと自民党と真っ向から対立。消費税を3%に引き下げ、家計をあたためる政治へ、コメ輸入と減反の押しつけに反対し、農業を基幹産業として育成する、介護保険の保険料、利用料の減額と免除、医療・年金改悪の凍結で医療と福祉、社会保障の充実などを公約に秋田の声を国政に訴えたいとしている。

 社民党の佐々木氏は知事選終了後の4月17日に出馬表明。県議5期目と言う県政界のベテラン。知事選では県政与党として寺田典城知事を応援。自民党推薦の新人候補に大差を付けて当選した勢いを借りて、参院選でも風に乗りたいとしている。細谷昭雄元参院議員を始めとする旧社会党支持労組の支援を受けて、地元大曲・仙北を中心に足場を固め、県内を4巡。今度の選挙戦では「がんこに平和、元気に福祉、まじめに政治」を合言葉に「これまでの利益優先の政策は、自然を破壊し、弱者を切り捨ててきた。これからは福祉・教育・環境などの場で雇用を創出し、福祉・医療・年金制度の充実を図りたい」と訴える。大曲市にも事務所を構え、社民党の市議団3人が全力で応援している。

 自由連合の斉藤氏は昨年6月の総選挙で東京5区から立候補したが落選。今度の参院選では比例区からの出馬を予定していたが、先月16日に秋田選挙区へと鞍替えした。知名度は低いが女性候補として、また「健康と美容を大切にする社会を目指す」「あなたの愛する秋田美人のために」などユニークな呼びかけで関心を高めている。化粧品、食品、医薬品などの安全基準の見直し、お肌のコンプレックス健康保険適用化、いじめの撲滅のための教育改革、医療と福祉に全力投球などを公約として訴えている。

 民主党の高松氏は昨年10月に立候補表明以来、県内を精力的に回って顔と名前を売ってきた。県議2期の経験があり、その個人的な人脈もある。また連合秋田の推薦を受けて労組を中心に手堅く組織を固めてきた。県北出身だけに県南での知名度は低いが、その分を連合傘下の労組がバックアップしている。今度の選挙戦では適地適産政策の推進、ミニマムアクセス米の廃止、自立農家の所得補償など農業政策、そして中小企業への支援強化など景気回復、基礎年金の国庫負担3分の1から2分の1への実現、国民基本年金制度の創設など年金・医療・福祉の充実、30人以下学級の早期実現など教育改革を訴える。

 自民党の金田氏は4月の知事選で同党推薦の新人候補が大差で破れたショックもあったが、小泉政権誕生と同時に自民党株が急成長、その追い風に乗って勢いを増している。初出馬が1995年7月の参院選で、社会党(当時)現職の細谷昭雄氏に約2万2000票の差、まさに辛勝だった。今度の参院選では知事選での苦い経験もあり、大がかりな集会は避け、県内各地でミニ集会や企業・団体へのあいさつ回りなど、きめ細かな活動を展開して地盤を固めてきた。8日に大曲市で開いた総決起集会には600人の支持者が集まるなど自民復帰の健在振りを示した。今度の選挙戦では「まず景気の回復」を主眼に65歳までの雇用確保、食糧自給率の向上、安心して老後を暮らせる社会保障の構築、仕事と子育ての両立を支援するなど福祉の充実などを訴える。

 県選管がまとめた11日現在の有権者数は97万5346人で、男45万7723人、女51万7623人となっている。3年前の参院選に比べ7319人増加だ。

 鈴木 俊夫氏(50)=湯沢市生まれ。湯沢高校、岩手大学農業別科修了。湯沢市議2期。1991年県議初当選、連続2期。党県民生活対策本部長。

 佐々木長秀氏(52)=西仙北町生まれ。大曲高校、拓殖大学政経学部政治学科中退。日本社会党大曲仙北総支部書記長を経て1983年、県議初当選。以来5期連続当選。

 斉藤 幸子氏(33)=秋田市生まれ。秋田和洋女子高校卒。ホテルサンルート秋田、日産プリンス秋田を経て、ブライダルメイクやフォトメイクを中心にメイク指導。マッキーインターナショナル専門学校皮膚生理学講師。昨年の衆院選東京5区から立候補。01年全日本メイクアップアーティスト連合会会長就任。自由連合女性局長代理。

 高松 和夫氏(59)=山本郡山本町生まれ。能代高校、中央大学大学院修了。1991年県議初当選、連続2期。99年、民主党秋田県連事務総長就任、00年には民主党秋田県連副代表に就任。

 金田 勝年(51)=東北電力社員だった父の転勤で昭和町、雄勝町と移る。秋田高校から一橋大学卒。大蔵省に入省し、大蔵主計官を経て1995年7月の参院選で初当選。