史跡の町の消防訓練

仙北町で払田柵南門前に会場を移す

会場も広く、緊張感も高まったと訓練にも熱こもる(7月14日・土)

 払田柵南門前で行われた仙北町の消防訓練仙北町の消防訓練大会が14日、国指定史跡「払田柵跡南門」前広場で行われた。これまでは「町ふれあい文化センター」前の健康広場を会場にしていたが、場所が狭かったため開会式と訓練場所を移動しながらの大会だった。このため町と消防団が相談し、今年で払田柵誕生1200年を迎えた記念すべき年でもあり、会場が史跡の外なら問題もないし、団員の士気の向上にもつながると南門前広場に会場を移した。

 大会には4分団123人の消防団が参加。開会式で小西省吾町長は「大会の場所を1200年の歴史を迎えた国指定史跡『払田柵南門』前広場に移した。訓練こそ普段のどんな活動よりも優先すべきだ。IT産業とかITシステムとか言われている昨今だが、それを操作するのは人間の手であり、足である。今日の訓練が実りあるものになることを祈念する」とあいさつ。

 外柵の南門は1993年に復元され、近くには払田柵総合案内所も建設され、史跡の町として近年は多くの観光客も訪れるようになっている。南門前の広場は芝生で整備され、町民の憩いの場として親しまれている。復元された建物とは言え、1200年も前の風格のある門。そこを背景にしての消防訓練だけにムードも盛り上がっていた。

 開会式終了と同時に規律訓練、小型ポンプ操法の2種類の訓練が開始された。規律訓練は21人の団員が整列し、通常点検を受け、指揮者の号令に従って列を乱すことなく行進するもので、チームワークと精神力が求められる。「左向けー左!」。凛(りん)とした指揮者の声が響き、ザックザックと歩調を揃えて行進する団員の姿は凛々(りり)しく、町民たちも満足そうに見守っていた。続いての小型ポンプ操法訓練は指揮者を含め4人がチームを組んでポンプの作動から放水までの早さと正確さを競うもの。団員たちは長さ20メートルのホース3本をつなぎ合わせては全力疾走。それでも大会に備えて厳しい練習を重ねてきただけに息も乱さず、標的に向かって正確に放水していた。団員の一人は「会場が広くなったし、そばに南門と言う建物もあって緊張感も高まった」と話していた。