参院選秋田選挙区

自民党・金田氏、大差で再選

次点は民主・高松氏、社民・佐々木氏も惨敗(7月30日・月)

 第19回参院選は29日投票が行われ、即日開票された結果、本県選挙区では自民党前職の金田勝年氏(51)=公明、保守推薦=が31万280票を獲得、次点の民主党新人で、前県議の高松和夫氏(59)に20万7586票の大差を付けて圧勝、再選を果たした。高松氏の得票は10万2694票だった。社民党新人で、前県議の佐々木長秀氏(52)は8万3622票にとどまった。共産党新人で、元県議の鈴木俊夫氏(50)は4万5850票、自由連合新人の斎藤幸子氏(33)は2万9845票だった。

 金田氏は小泉人気の追い風を受けて自民党支持勢力ばかりか、無党派層にも浸透、圧倒的な強さを発揮しての勝利となった。前回6年前の得票20万3274票に10万7006票もの上積みする結果となった。3年前の参院選で初当選した自民党・斎藤滋宣氏が23万7640票だっただけに、小泉ブームが結束して自民党を後押ししたようだ。大曲市での得票数も9739票で、金田氏が6年前の選挙で獲得した5378票を4000票以上も上回った。仙北郡13町村での得票は3万2055票。これも6年前(1万9692票)より約1万2000票以上も伸ばした。

 高松氏は大曲市での得票数は2210票。3年前の参院選で民主党候補が取った4905票にも及ばなかった。仙北郡では5014票にとどまった。知名度不足と地元の社民・佐々木氏に阻まれた結果となった。

 佐々木氏は大曲仙北を地盤にしただけに大曲市で5156票、仙北郡でも1万9862票とある程度、善戦はしたものの、金田氏に勝てたのは出身地の西仙北町と隣接する神岡町だけだった。6年前の参院選で2選を目指しながらも金田氏に破れた旧社会党の細谷昭雄氏は大曲市で9279票、仙北郡では3万477票。これにはるかに及ばない数字だけに、社民党支持者にとっては今後の戦いの展望が見通せぬ手痛い結果となった。

 鈴木氏は大曲市では1056票。仙北郡では3092票。共産党支持層をほぼとりまとめた。斎藤氏は大曲市で847票、仙北郡では2717票。若い人たちの浮動票が流れたようだ。
 今回の参院選は民主、社民とも4月の知事選で自民党新人候補が大差で破れた勢いに乗ろうとしたものの、小泉内閣の誕生によって息を吹き返した自民党支持層の厚い壁の前に完敗すると言う結果に終わった。選挙戦最中に大曲市仙北郡入りした金田陣営の運動員は有権者の敏捷な反応に「まさに小泉様さまです」と手放しで喜んだものだった。知事選で大動員をかけながら惨敗した点も深く反省し、きめ細かに顔を出した地味な運動も功を奏した。町村長らも知事選とは違って、遠慮なく金田氏の選挙カーに乗り込み、応援出来たのも勢いに拍車をかけた。

 一方の民主、社民は連合秋田が中に入って候補者を統一しようとしたものの、民主党の高松氏は昨年10月に立候補を表明し、既に走り出していた上、社民党の佐々木氏も独自の戦いをしたいと話し合いが決裂。これが最後まで致命傷となって響いた。連合秋田は社民の高松氏を推薦したものの傘下の労組はそれぞれの単産ごとに社民支持者と分裂、票を分け合う結果となった。社民党大曲仙北幹事長として地元での佐々木氏の戦いを陣頭指揮した高松昭一大曲市議は29日夜、「完敗としか言えない。地元でも西仙北町と神岡町でしか金田さんに勝てなかった。我々には計り知れない力が金田さんに沸いたようだ。小泉人気に流されてしまった。これからどうするか、戦略を練り直したい」と話した。共産党の鈴木氏も小泉ブームに乗った自民党の勢いの前に最後まで伸び悩んでしまった。唯一の女性候補として注目された自由連合の斎藤氏は組織もなく、草の根の運動を展開したが、大曲仙北での遊説も有権者の関心を呼ぶ勢いはなく、若い人たちの一部を取り込んだに過ぎなかった。
  
金田 勝年
高松 和夫
佐々木長秀
鈴木 俊夫
斎藤 幸子
大曲市
 9,739
 2,210
 5,156
 1,056
   847
仙北郡
32,055
 5,014
19,862
 3,092
 2,717