市営住宅明渡しと滞納家賃支払い訴訟
市の主張が全面的に認められたと勝訴を報告(6月8日・金)
大曲市の6月定例議会は8日開会、会期を22日までの15日間と決めた後、高橋司市長が「市政報告」を行った。高橋市長はその中で「全国花火競技大会の打ち上げ場確保に付い
ては、保安距離を確保し、現行規模の大会を維持するため、打ち上げ場付近の地権者との協議会を4月下旬に開催し、おおむね賛同を得た。現在同意書の作成作業を進めている」と花火打ち上げ場確保にめどが付いたことを述べた。さらに懸案となっている大曲橋(通称・金谷橋)の架け替え事業に関しては「基本計画の策定に向け、県と引き続き都市計画道路の変更及びルート選定などで協議している」と報告した。また国保税に関しては「財政調整交付金の増額交付や医療費の伸びが見込みよりも少なかったことなどで平成12年度決算は約7600万円の黒字決算となる見込みだ」と述べる一方、「被保険者数の増加と所得の低迷、老人保健医療費拠出金の増加などで財政は厳しい状況にあるが、繰越金の充当や基金の取り崩しなどで平成13年度の税率は据え置きたい」との方針を明らかにした。また市営住宅の明渡し及び滞納家賃支払いに関する訴訟についても触れ「5月22日に秋田地裁大曲支部で判決の言い渡しがあり、市の主張が全面的に認められた。弁護士と相談の上、判決の実現に努めたい」と報告した。
この裁判は船場町の市営住宅に住んでいる夫婦が114カ月分408万円を支払わなかったことから市が住宅の明渡しと家賃支払いを求めて昨年11月に提訴していたもの。夫は県外に住んでいる。夫妻は日の出町にあった市営住宅に住んでいたが、老朽化したことから住宅を解体し、船場町の住宅に移転してもらった。これに対し夫と別居しながら船場町の住宅に住んでいる妻は「無理やりに家賃の高い住宅に移された。しかも住宅は夫の名義で借りており支払う義務がない」などと主張して支払いを拒んでいた。裁判でも同様の主張を述べたが、判決の結果は市側の主張が全面的に認められた。
控訴期限が9日まであり、この日で判決が確定する。裁判所側ではこれを待って10日以降に明渡しの強制執行を行う予定だが、市では「その前に出てくれるものと期待している」と話す。また未払い分の408万円に関しては判決では「夫婦の連帯責任がある」となっており、共同で支払い義務が生じている。市では「きちんと家賃を払っている住民に不公平なことになるので妻に所得がないというのなら、県外で働いている夫の給与を差し押さえるなどの処置を取りたい」と話す。
上程された議案は平成13年度一般会計補正予算、国保特別会計補正予算、老人保健特別会計補正予算など5件。さらにこの日、国保特別会計補正予算が追加提案された。
一般会計補正予算は1億8386万8000円で、補正後の累計額は155億8406万7000円となる。補正による主な事業は9月5日に予定される秋田県総合防災訓練費として500万円。県内9市が持ち回りで行っている総合的な防災訓練で、昨年は本荘市だった。このほか8月1日から運行が開始される市内循環バス運行事業費として744万円、大曲バイパス4車線化に伴う市道の新設改良費として3057万円、空き教室を使っての「夢スペース!スクールサポートモデル事業」として115万円、県補助による「ふるさと子どもドリームアップ事業」として市内小学校8校分として400万円、中学校3校分として150万円などが計上される。夢スペース事業は国の補助事業として行うもので空き教室を活用し、子どもや地域住民が共に学びあえる講座の開催や放課後にサポートセンターを訪れた児童と一緒に昔遊びやスポーツ、リクレーション活動を通じて地域住民との触れ合いを図ろうとするもの。
議会は8日開会の後、14日まで休会し、15日と18日に一般質問が行われる。質問者は15日は児玉裕一(新成会)、新山良治(政友会)、藤井春雄(社会クラブ)、藤谷一誠(新成会)の4氏。18日は高橋敏英(政風会)、鈴木孝篤(新成会)の2氏。