大曲仙北の消防団勢ぞろい
川倉工法など4種類の訓練を実施(6月11日・月)
大曲仙北地区・雄物川上流の水防訓練がこのほど県指定水防管理団体連絡協議会大曲市仙北郡支部と県仙北水防支部(県建設事務所)主催で行われた。これからは雨が多くなる季節で水害が発生する恐れもあり、水防機関の志気の高揚と水防技術の向上を図ろうと毎年、実施しているもの。大曲市と郡内各町村の消防団や関係者660人が集まった。
秋田地方気象台が「大雨警報」を発表し、雄物川の水位が急激に上昇、大洪水の恐れが出てきたなどを想定に始まった。鐘が叩かれ、パトカーがサイレンを鳴らして走る。現場に緊張感が高まる。雄物川右岸の堤防に洗堀カ所が発見され、堤防の決壊の恐れもと警戒本部から各水防団に「木流し工を実施せよ」の命令が飛ぶ。
指揮者を含め11人が1チームとなって立ち木の枝に重しの土のうを付けて川の中に投げ込む木流し工法が始まった。救命胴衣を着用した団員たちは増水した川を想定しながら「足場に気をつけろよ」「流すぞ」と気合を入れて工法に挑戦。増水はさらに深刻化し、堤防法面の決壊や水漏れの心配も高まる。本部はさらに各市町村の団員たちに「シート張り工法」を命じる。
堤防を水害から守る工法で最もチームワークと技術を求められるのが川倉工法。これは長短17本の丸太を縄で結んでやぐらに組み合わせる工法で、縄の結び方や丸太と丸太の組み合わせなど様々な技術と体力が求められる。団員たちは「縄だ!。縄を早く」と汗だらけになって声を振り絞り、真剣に作業に取り組んでいた。最後は増水した水が堤防を超える恐れがあるとして土のうを運んで積む「積土のう工法」で訓練を終えた。
消防団のリーダーたちは「若い団員は縄の結び方も分からない人もいて、この水防訓練は欠かすことができない」とその意義を語っていた。