大曲市の6月定例議会

本紙報道に対して高橋市長が説明

議員は「開き直りの説明」と緊急質問(6月18日・月)

 説明文を読み上げる高橋市長大曲市の6月定例議会は18日、本会議を再開、冒頭、高橋司市長が12日付けの本紙で報道した特別職の子女が広域市町村圏組合で運営している知的障害者施設の臨時職員からこの4月の異動で正職員として採用された問題に対する説明があった。高橋市長は「去る6月11日付けの県南日々新聞のインターネットに掲載された記事について申し上げたい」と述べ、「報道された記事の中で問題として指摘されたのは無試験で採用されたこと、もう一点は市の職員の子息を採用していることの2点と思っている」とし、無試験で採用された問題に関しては「職員の採用及び昇任は競争試験または選考による2つの方法があることは地方公務員法にも謳われている。広域市町村圏組合で運営している更生園の場合は、正職員への任用が必要になった時は、職務の特殊性、経験などから順次、臨時職員の中から勤務状況などを勘案しながら選考採用している」と答えた。また「この度の報道で、市民にご心配をおかけしましたが、今後においては誤解を招くことのないよう努めたい」の述べた。

 続いて高橋敏英(政風会)、鈴木孝篤(新成会)の2議員が一般質問に立った。両氏の一般質問終了と同時に、市長説明には到底、納得できないとして緊急動議によって議会日程に「緊急質問」が追加された。質問に立ったのは藤井春雄議員(社会クラブ)。藤井氏はまず冒頭に読み上げられた市長説明では「議会議事録」にも残らないとして説明文の全文を自ら朗読。そして市民から「職にも就けない若い人たちが大勢居るというこのような時代に市の幹部職員の子供が試験も受けず、公的施設に日常的に採用されているのかとの問い合わせがあった」と市民から議会のチェック機能さえ疑われていると怒りを示した。そして「議会として正すべきものは正すのが当然の責務」と述べて、「市長説明として渡された文章を読むと役人一流の開き直りだ」と糺弾。「採用に当たって縁故採用とか裏口採用はあってはならない。市の幹部の子息がそのような方法で採用されていることに市民がどういう受け止め方をするのか、そこに思いが至らなかったのか」と道義的な面でも追求した。

 これに対しての市長答弁は傍聴席では聞き取れないような低い声。答弁の概要は更生園設立当初は職員の採用は公募だったが、その後の20年間は選考採用であり、今回もその一例に過ぎない。特別職の子供だからとかではなく採用に当たっては職場に適しているかどうかでの判断であり、臨時として採用後、正規の職員としたが「裏口採用とか違法性のあるものではない。お騒がせしたことであり、今後は慎重に対処したい」とのことだったようだと関係者。答弁を聞いていた藤井氏も「何がなんだか良く分からない答弁だった」と複雑な表情だった。結局は特別職の子息の広域での無試験採用問題は過去の慣例に基づいたものとの結論で終わり、市民の不信感の解消には至らなかった。

 高橋、鈴木両氏の一般質問に対する当局の答弁は次の通り。

 ◇循環バスの運行ルートについて社会保険事務所、郵便局など公共施設のある区間を通らないのは不便だ。検討してもらいたい=試験運行時でのアンケート調査でも提案を受けているが、循環バスの狙いとする分かりやすい発車時刻や待ち時間の改善、車いす利用者の乗り降り時間への対応など時間制役から市とバス会社と検討した結果、見合わせることになった。

 ◇麦の奨励は、栽培技術のめどが立つまで奨励すべきでないと思うが=小麦の刈り取り時期が梅雨の時期と重なり、収量や品質の低下を招くことから麦作は平成3年の118ヘクタールをピークに作付面積は大幅に減少した。しかし、麦は転作助成金が他の作物よりも高いことや団地化への加算的助成金に示されるように、大豆と共に水田を有効利用できる作物として自給率向上のための国・県の奨励作物に指定されている。市も国・県と一体となった施策の推進という観点から、市農業振興計画で奨励作物に位置づけている。品種改良については県農業試験場で早生で穂発芽しにくく、従来の品種以上に病害に強いなどの特長を備えた「東北206号」を開発し、現在県内3カ所で試験栽培中だ。栽培技術を組み立て、品質を安定させてから面的に広げる意向と聞いており、市としても注目している。

 ◇不燃物最終処分場の進捗状況は=次期最終処分場については清掃事業組合事業として進める予定だが、候補地の選定については先般、市長と市関係者で候補地6カ所を現地視察した。今後の選定については庁内で比較検討調査を行い、地形、地質の状況、効率性や経済性、周辺条件としては規制地域との関係、放流先、公共施設の位置関係、電力、それに電話・水道施設との位置関係との適合性など総合的に検討し、議会、清掃事業組合とも協議した上で最も適した候補地を早急に選定したい。

 議会はこの後、上程されていた平成13年度一般会計補正予算案など議案5件と請願1件、陳情4件を総務財政、産業建設、教育民生の各常任委員会に付託され、委員会審議に入った。