大曲市の特養老人ホーム「欣寿園」
講中の会や入居者が地蔵尊祭りを開いて法要(6月21日・木)
大曲市の特別養護老人ホーム「欣寿園」に祀られている「ぼけよけ地蔵尊」の地蔵祭りが21日、同園であった。ぼけよけ地蔵尊は高齢化社会に伴い「痴呆性老人」が社会問題化していたころの1980年代、「ぼけは心から来る」として心のよりどころとなるものはないかと考えているうち、和歌山県海南市の禅林寺に「ぼけよけ地蔵」があり、ご利益あらたかとの話を聞いて関係者が同寺を訪問。「分心」をいただいて85年に同園に高さ93センチのお地蔵さまを建立、「ぼけよけ地蔵尊講中の会(佐藤富彦会長・会員118人)」を結成して、管理運営している。
お地蔵さまは普段は同園玄関ホールに祀られて入園しているお年寄りや見舞い客を見守っているが、お祭りの日だけは食堂ホールに移動して、法要となる。お地蔵さまの頭をなでて、その手で自分の頭をなでるとぼけないとのいわれもあって、お地蔵さまの頭はお参り客がなでた手あかで薄黒くなっているほど。ホールには入園者110人のうち60人ほどのお年寄りが詰めかけ、講中の会員や「欣寿園」を管理運営している県南ふくし会の石川勝三理事長ら30人が参列した。
蛭川の見秀寺住職の佐々木正秀さんの読経が響く中、佐藤会長らが前に進み出て焼香をささげた。そして焼香箱が車いすのお年寄りたちに渡ると信仰心深く、両手を合わせてひたすら静かにお祈りしていた。佐々木住職は「お地蔵さまは他を思いやる心で、人間の持っているたくさんの迷いや苦しみ、悩みをいやして下さる。皆さんも思いやりの心を持ってその日、その日を大切にしながら、健康で長生きして下さい」と講話していた。
続いて大曲社会保険健康センター「ペアーレ大曲」の「踊りの会(小松歌子代表)」一行20人が慰問に訪れ、歌や踊りを披露、お昼を賑わしていた。一方、ぼけよけ地蔵尊講中の会では総会を開き、今年の事業計画などを決めた。昨年は創立15周年を記念して同園にテーブルと鋳物で作った洋風のベンチを寄贈、和歌山県海南市の禅林寺の本山参りもした。