大曲市で環境基本計画策定へ

循環、共生、参加、地球環境を骨子に

環境懇話会を開いて市民の意見を聞く(6月21日・木)
 
 環境基本計画を今年度内に策定したいとしている大曲市では21日、市役所で第1回目の環境懇話会を開いて市民から意見を聞いた。同市では国の環境基本法に基づいて99年12月に「環境基本条例」を制定、環境への負荷の少ない持続可能な社会を構築するために「循環」「共生」「参加」「地球環境」をキーワードとした長期的な視野に立った総合的、計画的な施策を進めるための「環境基本計画」を策定することになった。このため、庁内に「基本計策定委員会(本部長・高野昭次助役)」と幹事会、ワーキンググループを設け、施策目標を検討している。策定までに環境問題に携わっている人たちによる環境懇話会や県、警察、医師会、青年会議所など各団体代表からなる環境審議会の意見を聴き、さらに水生生物、動物植物の現況調査を踏まえ、市民の意向調査と市民団体の意見を下に環境基本計画をまとめる方針。

 環境懇話会のメンバーは企業のISO担当や自然保護の会、西山山野草共生会、自然友の会、中核農家、花卉生産農家、環境指導員、消費者モニター、廃棄物収集業者など10人で構成され、この日の懇話会には8人が出席した。

 市側は計画の骨子案として「循環」では「生活環境公害の抑制と対策」として▽良質な大気環境を将来に継承する▽良質な水の維持と水資源の適性利用▽安全な土づくり▽アメニティあふれる生活環境の確保(騒音・振動・悪臭)の4点を挙げ、「資源エネルギー利用の効率化」では▽廃棄物の減量・適正処理とリサイクルの推進▽資源・エネルギー利用の効率化の推進の2点を挙げる。また「共生」では「豊かな自然環境の保存」をテーマに▽自然の保全とふれあう環境の確保▽野生動植物の保護と棲息・生育環境の保全▽農地の適正な営農の推進と農地の環境保全機能の維持▽森の適正保全管理と環境保全機能の増進の4点を挙げ、「快適環境の確保」では▽環境と調和した快適なまち▽歴史と文化の感じられるまちの2点を挙げている。「参加」では一人ひとりが環境について考え、実践するをテーマに▽環境教育・環境学習の推進▽環境に配慮した自主的活動の推進▽広域的視点に立った環境対策と連携の3点を目標としている。「地球環境」では「地球規模の環境問題の認識と行動」を課題に▽地球温暖化防止対策の促進、率先計画▽オゾン層破壊の抑制▽酸性雨対策の2点に絞った。

 この日の懇話会で市側は「大気環境の観測のため、99年12月に市庁舎屋上で酸性雨を調べた。その結果、ペーハー5.6の基準に対して、大曲市は4.8となり、酸性雨が記録された」と報告。また「国県からも公用車に環境負荷の少ない車両を導入すべきとの通達を受けており、電気自動車やハイブリッドカーへの切り換えなど低公害車の導入も検討しなければならない。市職員が率先してノーマイカーデーを設け、車なしの通勤日を設けることも検討している」など話題提供があった。

 懇話会のメンバーで2人の農家からは「昔は農薬を意識することもなく使っていたが、今は消費者のためにもまた自分の健康のためにも低農薬栽培に切り換えている。花を束ねる紐も昔はビニールだったが、これも環境に負荷の掛からない紐を使っている」と環境に配慮した農業に取り組んでいる報告があった。またポイ捨てが当たり前という若者の意識を変えるためには「環境保護と言うのが当たり前だという意識を持ってもらわなければならない。そのためにも教育が大切だ」「化学肥料でなくたい肥に切り換えたいが、たい肥の供給源がなくなった」「使い切れずに残った農薬をメーカーが引き取ってくれるような制度にならないと、ゴミとして捨ててしまう可能性もある」などの悩みや意見が出た。次回は7月に開く予定。