大曲市の初夏を彩る

大曲小の鹿島流し

ヨシで組んだ3そうの舟に夢を乗せて旅立ち(6月27日・水)

 大曲市の初夏を彩る大曲小学校(武田覺校長・児童数1021人)の鹿島流しが27日午後2時40分から丸子川で行われた。子供たちが作った武者人形と願い事を書いた短冊を乗せた舟を川に流す行事で、川岸には行事の主役を努めた3年生170人と父母たち、それに多くの市民が訪れ、見守った。あいにくの梅雨特有の雨となったが、雨ガッパ姿の児童たちは元気な声援で鹿島舟の旅立ちを見送った。

 同校は地元に伝わる鹿島行事を習俗文化の伝承として1964年から受け継いできた。舟に乗せる武者人形は全校児童が手分けして作り、仕上げを3年生が担当した。舟は昔ながらの葦(よし)を組み合わせたもので地元の老人クラブが作ってくれた。大きさは長さ4メートル、幅2メートルほど。飾りつけは父母たちも協力し、「どりいむ号」と「はばたき号」「21世紀号」の3そうを完成させた。

 午後0時45分から体育館で全校そろって「いでたちの式」を行い、学校を出発。3年生が3そうの舟を担いで「わっしょい、わっしょい」と元気な掛け声をかけながら諏訪神社へと向かった。同神社で神官によるお払いを受け、航海の安全を祈願。そして学校から1キロほど離れた丸子川へと向かった。

 途中、激しい雨にも見舞われたが、同行する父母たちは「雨に負けないで」と子供たちを励まし、子供たちも元気にうなずいた。川岸に着くとお父さんたちが川に入って舟を受け取り、障害物にぶつからないよう深みまで運んで慎重に流した。川は朝からの雨で増水し、水が濁っていた。増水した分、舟も勢い良く流れに乗ってグングン下流へ。子供たちは威勢良く流れる3そうの鹿島舟の元気さにご満悦そうな表情だった。舟はゴミとならないよう後で回収される。