清水と蔵のまち事業が今夏からスタート
酒蔵を商業集積施設に改造、町のにぎわいの核に(6月28日・木)
「清水と蔵」をキーワードに商業関係者69人と町が出資した第3セクター「六郷まちづくり株式会社」(小西玄太郎社長)が進めている中心市街地活性化事業がいよいよこの夏から本格化する。廃業した旧京野酒造店「国の誉」の敷地に多目的ホール、水と酒の学習館、朝市広場や和風レストラン、喫茶店、生活関連用品、民芸品、学習塾が入った商業集積施設を建設するもので、来年4月オープンを目指す。同社ではその施設を「新しい町のにぎわいの核にしたい」と期待する。
六郷まちづくり株式会社は空洞化が目立つ町の商店街にかつてのにぎわいを取り戻そうと国の「中心市街地活性化法」に基づく支援を得て、総合的計画「中心市街地活性化基本計画」を策定。事業主体となるタウンマネージメント機関(TMO)として99年7月に資本金5000万円で「六郷まちづくり株式会社」を設立した。5000万円のうち2500万円は町が出資。
そしてニテコ清水周辺を六郷ならではの飲食を楽しめる観光施設(拠点1施設)として整備し、湧水群を経て町の中心地、商店街へ観光客を誘導する「回遊ルート整備事業」と今回の酒蔵(拠点2施設)の改造計画をまとめていた。
商業集積施設は同町六郷字馬町の商店街通りに面した「国の誉」の敷地内に建設する。京野酒造店「国の誉」は96年に廃業。敷地面積は2727平方メートルあり、町が昨年12月に約4100万円で買い取った。現在ある4つの蔵のうち老朽化した3つの蔵は解体し、酒造りを行っていた酒蔵をリニューアルして多目的ホールに改造。そのホールも含め、木造鉄骨造り二階建て及び土蔵造りの延べ約1800平方メートルの建物とすることになった。
一階はその酒蔵をリニューアルしたステージ付きの多目的ホールとし、イベントや催し物、フリーマーケットなどの会場として、また各種サークルの発表会や練習の場、そして団体観光客の休憩・食事の場として活用する。さらに環境庁(現・環境省)の「名水100選」に選ばれた六郷湧水群、その清水のわき出る仕組み、現在の地下水位、絶滅のおそれのあるイバラトミヨ(ハリザッコ)を観察できる水槽など、また町の特産品であるお酒に関する資料などを展示する「水と酒の学習館」、清水の町をアピールする「名水喫茶」「名水レストラン」などのテナントを配置する。大曲市角間川町のガラス工房「あんだんて」が運営している「アクアフローラ」や農産物コーナー、お酒、おみやげ品販売コーナーなども入る。
二階は各種会合などに活用できる「貸し会議室」とテナントとして「パソコン塾」が入る予定。さらにアミューズメント(娯楽)コーナーと事務室、休憩室などからなる。商店街通りと裏側の寺町通りの間に広場も設け、朝市の開催や催し物、フリーマーケットなどができるようにする。駐車場(27台分)も設け、施設の利用者だけでなく、買い物などで訪れる人たちにも開放し、町中心部のにぎわいを取り戻せるようにしたいと話す。
総事業費は約4億5000万円。このうち約3億円が国と県の補助、残りは町が補助して「六郷まちづくり株式会社」が建設、運営する。
中心市街地活性化事業のハード面は01年度から5年計画で進める。来年度はニテコ清水周辺を整備し、同社が営業している「ニテコ名水庵」を観光客の休憩場とし、六郷ならではの飲食ができる施設とするほか、町の農業振興のための農産物の加工・販売所を設置し、名水豆腐など特産品の開発と販売に取り組む予定。さらに同清水から町の中心地へ、さらに商業集積施設へと観光客を誘導する「回遊ルート」の整備事業もこれから進められる。
かつては町のシンボルでもあった酒蔵「国の誉」解体を前に建物の名残を惜しみたいと来月7日午後7時から「さよならジャズコンサート」が開かれる。出演は中山英二さん(ジャズベーシスト)とケテイ・ケイさん(女性ボーカル)。チケット(1ドリンク付き)は前売り2000円、当日2400円。問い合わせは観光情報センター(0187−84−0110)か町商工会(0187−84−0560)へ。