子供たちの安全を

地域みんなで守って欲しい

大曲市角間川小で地域の全世帯に「お願い」のチラシ(6月29日・金)

 子供たちの安全のために配ったチラシ大阪の小学校での児童殺傷事件以来、学校の安全をどう守るかと大曲市内の小中学校でも「学校にお出での際は、必ず職員室に声をかけて下さい」と玄関口に張り紙をして自衛策を講じたり、保護者にチラシを配って注意を呼びかけるなど神経を昂らせている。こうした中、同市角間川小学校では保護者へのチラシだけでなく「角間川地域の皆様へ」と呼びかけた「ご協力のお願い」を新聞に折り込み、全世帯に配って地域みんなで子供たちの安全を守るよう協力を求めた。

 チラシは1100部印刷した。その中で伊藤孝之校長は「今、学校では不審者への対応など、子供たちが安全に過ごせるよう様々な手だてを講じながら毎日の教育活動を進めているが、子供たちの1日の生活を考えると、学校だけでは対処できない面も多く心を痛めている」と心境を述べる。

 そして「下記の事にご協力下さいますようお願いします」と呼びかける。それは▽危険事項や不審者などの情報があったら学校にもお知らせ下さい(65−2201)▽家庭内・地域内での子供の安全に関する情報交換など連絡を密にして、子供への指導をお願いします▽子供たちへ声をかけて下さい。危険なことや悪いことをしていたら、遠慮なく強い指導をお願いします▽子供たちが危険な場合、近くの家に助けを求めるよう指導してますので、その節はどうかよろしくお願いします?などだ。

 「危険なことや悪いことをしていたら、遠慮なく強い指導をお願いします」。他人の子を叱るのは勇気のいることだが、伊藤校長は「PTAを通じても話しているが、子供たちは地域の宝であり、自分の子だけ良く育てようとするのではなく、地域みんなで子供たちを守り、育てていきたい。開かれた学校として地域の皆さまのご指導を仰ぎたいのです」と話す。

 同校は児童数116人。池田小事件以来、強いショックを受けた同校でも保護者とPTA役員用にと2種類の「児童の安全のための情報提供のお願い」の注意書きを配った。そして今度は全世帯向けのチラシ。伊藤校長は「おかげさまで不審な人物を見かけたなどの情報提供もあり、地域の人たちがみんなで子供を守ろうとする意識が高まっているような気がします」と地域と学校とのつながりの深まりを喜ぶ。大曲市教育委員会でも「事件以来、市内各学校でも保護者に向けての協力の呼びかけをし、これまで以上に地域間の協力を得られるようになった」と地域とのつながりが高まった傾向を歓迎する。