新人二人が出馬表明
現職と三つどもえの選挙戦へ(3月8日・木)
任期満了(6月16日)に伴う角館町長選挙に向けて8日午後、二人の新人が出馬表明した。現職の高橋雄七町長(62)=横町72=も12月定例議会での一般質問に答え、「歴史の中継ランナーとして、うまくこの町のバトンを渡したい。もう一度、頑張る覚悟だ」と4選を目指して出馬表明しており、三つどもえの戦いとなる公算が大きくなった。
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太田氏は午後1時半から同町下中町の後援会事務所で記者会見し「高橋町長の12年間にわたる長期間の町政の結果、町民の意見が正しく反映されない政策や不公正、不平等、不透明な町政が目立つ。このままでは町は衰退する。高橋町長を打破するため出馬を決意した」と述べた。政策の面では▽町民の代表で構成される町議会を重視し、多くの町民が直接参加してもらえる町政を行い、情報公開を積極的に推進する▽役場内の人事を公正に行い、職員のやる気を評価し、働きがいのある役場にしたい▽バリアフリー化の促進、公共施設との併設、民間施設の活用、ボランティアの活用など高齢化社会に向けて高齢者福祉をしっかり確立したい▽教育行政の充実▽減反対策と複合農業を推進し、生産者と消費者が直結する農政を行い、特産品や時代のニーズにあった生産を目指す▽観光立町を目指し、武家屋敷から外町への誘客路づくり、歩いておもしろい町、狭い道路を活かした店づくりの展開▽広域合併を目指し、広域行政に積極的に取り組む−などの公約を発表した。
太田氏は12月定例議会で教育委員に再任されたが「一身上の都合」を理由に辞任している。「出馬を決意したのは1月半ばだった。教育委員として非常勤ながら10年間役場内を見させてもらった。その結果、高橋町長の政策は町民の意見を聞きながらの行政ではなく、福祉の面でも場当たり的な面があり、独自の判断でものごとを進める傾向となり、町民の不満の声を数多く聞かれるようになった」と対抗意識を高める。中学、高校時代の同級生らが支持基盤となって活動を展開することになる。
角館高校から1972年、東京農工大学院農学研究科卒。王子緑化(株)に入社、89年、株式会社エムプレス入社、代表取締役に。現・田町武家屋敷ホテル取締役会長。
一方の平元氏は自宅で本紙と会見し、「これまで10回も町長選出馬要請があったが、見送ってきた。昨年の議会で動きがあったので一対一も予想していたが、水道料金の高さや町税の高さなど恥ずかしいデーターを見ていると心もとなく、自分で改善するしかないと出馬を決意した」と述べる。
政策としては▽全力を挙げて農業・中小企業の支援と育成をする▽助役・教育長は公募制にする▽国保税の引き下げ▽都市計画税の廃止▽第3セクターの観光施設「西宮家」と温泉宿泊施設「花葉館」の株を全町民に均等配分する▽水道料金は月3立方メートルまでは無料▽家庭ごみの戸別収集▽町審議委員会の公募制と女性の採用▽公立病院診察の予約制の導入などを挙げた。
平元氏は「西宮家、花葉館は町長が大株主となって経営している。これでは町長の意向で何事も決められてしまう。全町民に株を配分することによって二つの施設の運営を全町民が考えることになる」と話す。また「水道料金は秋田市に比べ4倍以上、一人当たりの町民の税金も周辺町村に比べ5割も上回っている。こうした点を改善したい」と力を込めた。町内の仏教界や檀家の支持の声も高まっていると言う。98年7月の参院選で新社会党の公募候補として秋田選挙区から出馬、落選している。秋田高校、立正大学卒。県宗教者協議会事務局長。
投票日は5月下旬から6月初旬の見込みだ。