大曲市の2月定例議会

5氏が一般質問

仙北組合総合病院改築までは5年の年月(3月9日・金)

 大曲市の2月定例議会は9日、本会議を再開、 鈴木孝篤(新成会)、藤嶋次男(政友会)、渡部英治(市民・公明クラブ)、熊澤龍雄(新成会)、高松昭一(社会クラブ)の5氏が一般質問を行った。本格的なIT(情報技術)化時代を迎え、5議員のうち3氏がIT問題を取り上げ、質問に力を入れた。当局との主なやりとりは次の通り。

 ▽新しい開発基本構想の重要課題は=秋田新幹線、秋田自動車道をはじめとするインフラ整備、そして現在取り組んでいる国道13号4車線化、大曲西道路の早期完成、大曲橋(金谷橋)の架け替え、玉川橋架橋などの早期着工、さらに国道105号の地域高規格道路である大曲・鷹巣道路の実現など県内あるいは圏域の交流の結節点として、これまで以上に重要な役割を果たせるよう事業進展に努めたい。「住みよさ」はそこに住む人が実感してこそ本物であり、それこそが行政における普遍のテーマだ。そのため公園、下水道など住環境の整備、安らぎを実感できる健康長寿社会に向けた福祉保健施策、定住人口の確保を図り、雇用を創出する商工業施策、生産基盤や担い手の育成を進める農業施策、時代を担う人材の教育、生活に潤いをもたらす市民文化活動などを進める教育文化施策など住んでいることに誇りを持てるまちの構築に向けて開発基本構想を策定したい。

 ▽不燃物最終処分場の建設めどは=現在、市内山間部の候補地及び平野部の適地と思われる場所を選定中だが、現地調査を踏まえ具体的に整備地を絞り込みたい。

 ▽特別養護老人ホーム「欣寿園」の移転新築=欣寿園は昭和47年に建設され、建物全体が老朽化し、国の居室スペースの基準の改正に基づき、県からも大部屋解消を求められている。介護保険の施行に伴い、それに適用した施設にしなければならないと改築計画が立てられ、市に助成の要望書が提出されている。高額な負担要望であり、庁内検討委員会を設け、議会とも相談しながら少ない経費で目的を達成するように立地環境や地価も検討しながら対応したい。

 ▽仙北組合総合病院の移転新築計画について=病院の見解では土地の決定から土地取得手続き、造成工事、地質調査、基本設計、建築工事、解体工事まで少なくとも5年程度の年月は要するとのこと。完成目標は平鹿、雄勝病院との調整が必要であり、仙北としても出来るだけ早期に建築したいという希望は持っているが、現時点では明白な期日は決定されてない状況だ。建築に関わる補助金の要請だが、厚生連としては建物本体工事費の40%、内訳は国、県が10%、市町村20%を見込んでいる。精神科の診察は現在、非常勤医師による診察で、入院診察は行ってないが、新病院においても基本的にはその体制を維持するとの考えのようである。

 ▽介護保険1号被保険者(65歳以上)に対する徴収が昨年10月から開始されたが、その収納状況は=被保険者数は2月末現在で9399人で、特別徴収の対象者は7660人、普通徴収対象は1739人となっている。普通徴収1233万7000円のうち、3月5日現在で収納となった額は1076万1000円、率にして87%で157万6000円が未納となっている。経済的な理由、介護保険制度への理解不足、あるいは不満もあると思うが、介護保険は社会全体で支え合う相互扶助制度であり、理解を求め、納付してもらうよう努力する。

 ▽身分を証明するための市民証の交付事業は=大曲市民証交付事業については住民基本台帳の改正で平成14年8月から全国共通の本人確認のための仕組みである住民基本台帳ネットワーク化が始まり、平成15年8月からはICカードを用いた「住民基本台帳カード」を導入し、希望者に市町村が発行することになっている。このカードで住民票の写しの広域交付や転入、転出の特例などのほか、市町村独自の多目的な利用機能を持たせることで住民サービスの提供も可能となるので庁内で検討したい。

 ▽大曲中学校体育館の改築=早期改築に向けた要望書が同校PTA部活振興部から提出されているが、教育施設の改築計画は建物調査結果や緊急度、財政事情、他の教育施設の改築年度も踏まえ「次期基本構想」の中で検討したい。いずれ建築から36年経過しており、改築は避けて通れないものと考えている。

 ▽市民電子会議は=市のホームページで市民が自由に意見交換を行う仮想の会議室を設け、政策形成過程への参加意識を高め、その意見を市政運営に反映させることを目的とするもの。次期開発基本構想の策定に向けて市民の意見を反映させる手段としても活用したい。環境や福祉など市民生活に身近な問題や市町村合併、市の将来像などまちづくりの基本的な方向性など市政全般にわたるテーマを設定したいと考えている。会議室への参加は登録制とし、市民だれもが参加できるシステムとしたい。

 ▽市のホームページの編集と更新=市のホームページはIT時代における市政情報発信の顔であり、常に新しい情報の発信と内容の充実を図り、地域の内外へ価値ある情報内容を発信できるよう努める。

 ▽IT講習推進事業=4月から来年3月まで1年間、20歳から65歳までの成人1600人を対象に講座を開く予定だ。大曲公民館、ペアーレ大曲、夏休み中は市内3中学校で開く。受講料は無料で、市民のニーズに対応するため午前・午後・夜、短期集中講座を用意する。

 ▽学校のホームページの格差=現在12校のうち6校がホームページを開設している。その内容及び更新には学校間によって格差があるのは事実だ。これからはホームページが学校の一つの顔になることであり、その作成に当たっては各学校で研究を深めてもらいたいが、県の事業である「情報処理技術者派遣事業」を活用し、講師を学校に派遣したり、地域の人材を活用するなどの手だてを考えたい。またIT活用の在り方と学校の情報公開について研究したい。

 ▽市町村合併について=合併のスケールメリットによる行政運営の効率化を図ると共に専門職員の確保など一定の行政能力の確保が求められており、現在の市町村の規模の見直し、市町村合併に向けて真摯に話し合わなければならない時期に来ている。しかし、市町村合併は非常にデリケートな問題でもあり、信頼を醸成し、一歩一歩積み重ねなければならない。このような観点から近隣町村長と議会も含め、広域的まちづくりの懇談の場を拡げたい。

 ▽川目保育園は廃園の方針なのか=保育時間の延長など保育環境の改善を行うが、入所状況を見たいと思うが、入所児童数が現人員とあまり変わらない場合は、廃止も視野に入れて地元関係者と協議したい。

 ▽庁内におけるインターネット活用の公用・私用の区分管理をどうするか=使用者に対してユーザーIDとパスワードを付加することになっており、だれがどこへアクセスしたのか監視することもできる。