大曲南中では在校生と対面式
チャレンジする人間にと岡校長(3月12日・月)
卒業シーズン。12日、大曲市では大曲中学校と大曲南中学校の卒業式が挙行された。明日の大曲西中学校の卒業式で市内3校の卒業式は終える。大曲南中学校では卒業生と在校生が向き合って別れを惜しむ卒業証書授与式となった。「卒業生が主人公だという思い出に残る式にしたかった。生徒数が少ないからやれるのですが」と岡強三校長。
この日の朝も厳しく冷え込み、真っ白な世界となった。学校では会場となる体育館にストーブ16台も運び込み、午前5時ごろから点火して館内を暖めた。午前10時。式は始まった。会場には角間川町の花つくりの会(平野兵吉会長)が育てたアマリリスやプリムラ、クンシランなど鉢植えの花200鉢が飾られ、地域の人みんなで生徒たちの卒業を祝おうとする空気がみなぎった。110人の在校生、教職員、そして卒業生48人の父母たちが見守る中、生徒たちは胸を張って会場入りした。一人ひとりの目が卒業の喜びに輝いていた。拍手が鳴り響く中、在校生が並んでいる真ん中を通ってステージに用意された雛壇に、向き合うように座った。お父さん、お母さんたちの温かい目、ビデオカメラを回す喜びの笑顔が卒業生たちから見える。
開式の言葉、国歌斉唱のあと全員で校歌を主題とする交声曲「世界の美のなかにめざめよ」を歌った。角間川町出身の詩人・本郷隆(故人)が故郷の中学校のために作詩し、やはり地元の作曲家・佐藤長太郎氏(同)が曲をつけた。「世界の美のなかにめざめよ 君たちは耳をかたむける 父母の声 兄弟の声に その声の なんという親しさ」。格調が高く、輝くような美しい言葉の詩の朗読と合唱。歌い終えるまで10分もの時間がかかる異例の校歌だが、生徒たちはその歌に誇りと喜びを抱いているかのように朗々と感動を込めて歌った。
雛壇に上がって岡校長は一人ひとりに卒業証書を授与した。そして「新しい時代に生きる人間として、個性豊かなオンリーワンとして創造性に富み、一生を通して新しい知識や問題にチャレンジする人間となるよう努力して下さい」とはなむけの言葉をおくった。来賓あいさつ、在校生の「送る言葉」を受けて卒業生を代表して佐藤佑樹君が「僕たちはこの学舎で多くの仲間たちや先生から、教科の学習だけでなくそれ以上に大切なことを学んだ。それを誇りに生きてゆきます」と別れの言葉を結んだ。