大曲・仙北広域で開催へ
国際結婚で増える外国人への支援の輪(3月13日・火)
国際結婚などで大曲市仙北郡内の市町村で生活している外国人が年々、増加傾向にあるが、この人たちにとって一番の悩みは言葉の壁。言葉の障害から地域理解を通じた社会参加の足かせになっていることから県は1995年から、大曲市と角館町で在住外国人を対象に日本語ボランティアの協力をもらって日本語講座を開催してきたが、01年からその事業も終了して、各自治体での対応が求められている。このため大曲市と仙北郡内13町村では広域で取り組むことを決め、13日午後2時から市役所で「大曲仙北広域圏日本語講座」運営委員会設立総会を開いて、今後の運営事項や事業実施予算、各市町村の負担金などを決めた。広域で取り組むのは県内で初めてのケースであり、今後、県内の市町村の注目となりそうだ。
設立総会には大曲市からは教育委員会の佐々木龍一生涯学習課長らが、各町村からも教育委員会職員が参加した。事務局となった市教育委員会生涯学習課によると昨年4月30日現在の大曲・仙北広域圏在住の外国人は299人。12月末でさらに371人と一挙に増えている。最も多いのが中国からの移住で、次いでフィリピン。いずれも結婚目的の移住だが、研修目的で移り住んでいるアメリカ、カナダ、イギリス人も多い。
大曲市では結婚して移り住んだ外国人のために県の事業よりも1年早い94年から単独で日本語講座を週1回、日中に実施し、県では夜しか通うことができない人を対象に講座を開いてきた。受講者は昨年9月1日現在で大曲会場に67人、角館町会場には22人が通った。
しかし、県の事業が終了することによって地域国際化の停滞や地域理解を通じた社会参加促進が途絶え、さらには言葉の壁によって幸せな家庭の維持にも支障を来す恐れもあることから、大曲・仙北14市町村が経費を負担して講座を開設し、外国人への支援体制を充実させるべきだと昨年夏の大曲・仙北教育長部会で話し合った。その上で仙北郡町村会に要望、去る1月24日の町村長会議で承諾を受けた。
運営予算は総額で233万円。均等割り、外国人対象者割などで各市町村の負担額を決めた。最も多いのが大曲市の55万円で、郡内では角館町の21万7000円をトップに田沢湖町の19万7000円、中仙町17万5000円、西仙北町15万2000円などとなっている。
この日の総会では講座の会場は大曲公民館(毎週木曜日=昼)、大曲仙北広域交流センター(毎週火曜日=夜)、角館交流センター(毎週土曜日=昼)とし、日本語ボランティア研修を受けた人たちを講師に4月から開始することにした。また市町村役場に「ようこそ、日本語教室へ」と題した日本語と英語、中国語の講座案内書を印刷し、配布することにした。
総会では役員を次の通り決めた。
▽委員長=笹元嘉辰大曲市教育長▽副委員長=奥田敦夫角館町教育長▽理事=佐々木龍一(市生涯学習課長)、佐々木功(角館町生涯学習課長)、田村康弘(西仙北町社教事業係長)▽監事=羽川昭紘(田沢湖町教育次長)、佐藤政利(南外村社会教育課係長)