夏の運行より大幅増
商店街から通年運行の声も高まる(3月19日・月)
大曲市の「循環バス冬期試験運行」が10日で終わったが、市のまとめによると1月11日から3月10日までの59日間でバスの利用客は6526人となった。夏場の運行は6月1日から7月31日までで利用客は4478人。夏の運行に対して2048人もの増加となった。その理由として市企画調整課では「夏は高齢者も自転車を利用しての買い物ができたが、冬はやはりバスしかないとバス利用に切り換えたと思う」と話す。この利用客の大幅増に中心商店街からは「試験運行ではなく年間を通したバス運行にしてほしい」との声が高まっている。
今年は大雪に見舞われ、ふぶいた日も多かった。雪で足を奪われたお年寄りは買い物に出かけるにしてもバスしかなかった。それが循環バスの利用増につながったようだ。それに高校生の利用も多かった。夏場の運行では学生の利用は178人、これに対して冬場の運行結果、学生の利用は812人と4.5倍にもなっている。高校生さえも寒風に吹きさらされて学校に向かうよりもと、バス利用に切り換えたようだ。一方、サンロード商店会(藤田紀一会長)が循環バス運行に合わせて発行した「無料乗車券」も168枚と夏場に比べ2倍以上に伸びたと言う。
同商店会でも「夏場の時はタカヤナギデパートがなくなり、商店街としての魅力に欠けていたが、その後『グランマート・タカヤナギ』としてスーパーに生まれ変わったので、集客力が高まった。中心商店街の活性化を狙いに始めた循環バスだけに今回のデータを下に試験運行から本格運行に切り換えてもらいたい」と話す。
しかし、市では「バスの利用者が一部地域の人たちで固定し、市民全体から見ると不公平だとの声もある。通年運行になると一般財源からの持ち出しが年1000万円になるだけに、バス路線から離れた人たちからの批判があると痛い。かといってあっちにもこっちにもと対応するのも不可能」と複雑だ。市民からはイーストモールを中心とした郊外の商店街にもバスを走らせて欲しいとの強い要望もあるという。
いずれ26日に開く循環バス運行検討委員会に今回の利用状況の概況を報告、さらに冬期試験運行の際に利用客から書いてもらったアンケート結果を分析し、それを再度、検討委員会に諮った上で通年運行が可能かどうかの回答を出したいとしている。