神岡町商工会が開発
酒の仕込み水を使った豆腐販売の母体を結成(3月22日・木)
神岡町の地場産品を育てる「だけ丸物産の会」設立総会が22日午前10時から、同町農村環境改善センターで開かれ、町商工会が地元の「福乃友酒造」と「刈穂酒造」の二つの酒蔵の仕込み水と地元産大豆を使って研究、開発した豆腐「仕込み水豆富」のピーアールと販路を開拓するための事業計画などを決めた。会員は農業、工業、商業の各産業が連携のもと、住民参加型の住民出資による組織。一口1万円で上限を10万円として出資者を募集した結果、商工会員はもとより、小中学校の校長や先生たち、地元の会社経営者、町議ら79人が出資者となり目標を21万円上回る121万円が集まった。「仕込み水豆富」は4月12日から11月まで電話での予約で毎月12日に町商工会で250セット限定販売する。
町商工会は今年度の国の「地域振興活性化事業」の県内第1号補助団体に選ばれた。これを受けて県内の少年野球発祥の地としてのイメージを高めようと野球少年のイメージキャラクター「だけ丸くん」を生み出す一方、農工商の相互連携で「観光」を共通資源に据えた新たな町興し事業に取り組んできた。その中で特産品開発も話題になり、減反対策で作付けが増えてきた大豆を100%使った「豆腐」を作ろうとなった。しかも水は水道水ではなく、地元酒蔵の「仕込み水」を使うといった地元にこだわった豆腐作りに取り組むことになった。県総合食品研究所の協力を得て、研究開発に取り組み、大曲市内の豆腐製造会社「タカショク」に製造を依頼した。
酒の仕込み水にはそれぞれ特色があり、「福乃友」の水は軟水、「刈穂」の水は硬水。昨年11月に両方の水を使って完成した豆腐の試食会を開いたが「福乃友の豆腐は濃厚で豆腐の風味が楽しめる。刈穂の豆腐は品があり、のどごしがさわやか」と好評だった。試作に協力した県総合食品研究所の研究員も「国産大豆に酒蔵の仕込み水、それに職人の技が一致した素晴らしい豆腐となった。まさに天下一品の味でぜいたくな豆腐だ」と高く評価した。
これに自信を得た商工会では地元の特産品として売り込もうと住民参加による住民出資の神岡町の地場産品を育てる「だけ丸物産の会」の設立を目指し、会員を募ってきた。だけ丸としたのは同町の象徴でもある「神宮寺嶽」の「だけ」から取ったもの。豆腐の商品名は「仕込み水豆富」とし、「福乃友」と「刈穂」のセットで販売することになった。値段はセットで360円とスーパーで販売されている豆腐に比べ倍近いが、味で勝負したいと商工会では意気込む。
この日の設立総会では4月12日から11月まで毎月12日に250セットの限定発売することを決めた。12日としたのは10の「とう」、2の「ふ」から「豆富の日」になるからと商工会。さらに12月から来年3月までは毎月1000セットを目標に同町にある「道の駅」や町内の店舗、注文があれば全国への宅配実施なども決めた。また7月と8月には「冷や奴と冷酒まつり」イン酒蔵、1月と2月には「湯豆腐と熱燗まつり」イン酒蔵などイベントも開催して「仕込み水豆富」の知名度を上げたいとしている。総会に参加した会員たちは「豆腐だけでなく町内の観光資源を活用した新たな事業の研究もしたい」と張り切っている。
仕込み水豆富の予約は町商工会事務局(0187−72−4028)へ。引き渡しは商工会館。午後1時から午後5時までで、代金は商品と引き替え。
総会ではたけ丸物産の会の役員を次の通りとした。
◇会長=冨樫貞一(商工会長)
◇副会長=伊藤辰郎(秋田清酒代表取締役)、一星邦彦(経済クラブ会長)
◇理事=小林誠(JA秋田おばこ神岡支所理事)、佐竹宏明(東北醤油社長)、大野忠夫(町議)、畦田健(同)、木村孝臣(役場職員)、藤田善之助(町スタンプ会長)、佐々木セツ子(仙北土建代表取締役)、高橋慶晴(役場職員)、藤井英子(JA秋田おばこ女性部神岡支部長)、今キミエ(町さわやか加工グループ代表)、太田秀悦(商工会副会長)、斉藤恒吉(同)
◇監事=進藤雄一(社会福祉協議会長)、相馬哲郎(自治会連合会長)