六郷町の学友館で開催
ヒマラヤの悠久な自然と民族の美(3月22日・木)
六郷町の学友館で写真家・澤口登さんの中国写真展「麗江−Lijiang’s Will」が22日から始まった。ヒマラヤの東端、中国雲南省の北西部に納西(のさ)族自治州麗江県がある。秀峰「玉龍雪山(5596メートル)」の麓、1300年の歴史を誇る麗江古城を中心とした納西族の仙境だ。そこには神秘的なまでに悠久な自然の美しさと少数民族の伝統と誇りを持った人びとの穏やかな生活がある。自然と人間との営みが見事に調和した言いようのない安らぎと本当の人間らしい生き方に魅せられた澤口さんは1999年10月から2000年10月まで6回にわたって麗江中心に撮影取材に出かけた。今回はその中からカラー全紙・全倍の作品60点を選んで展示している。
澤口さんは六郷町の澤口写真館4代目で52歳。横手高校から青山学院を卒業。学生時代から国内、ヨーロッパアルプス、ヒマラヤと数多くの登攀経験を重ね、営業写真館の写真家及び山岳写真家として75年には秋田市のAKT秋田テレビ後援で山岳写真展「沈黙なるヒマラヤ」を開催。第28回全国写真展覧会入賞、新人奨励賞などを受賞している。今回の中国写真展は昨年12月の富士フォトサロンでの個展、秋田市での個展に続いて3回目。
「初秋の段々畑遠景」「棚田と金沙江遠望」、そして一面の菜の花畑を前景に納西族の家々を捉えた「早春の長江第1湾」などはまさに神秘的で悠久な歴史の流れと自然の美を感じさせる。「主峰黎明」「玉龍雪山夕映え」「雪山岩肌」など山岳写真はさすが澤口さんの世界。神々が棲(す)む峰とも言われるヒマラヤの荘厳な美しさと神秘さが観るものに迫って来る。山とそこに住む農耕民族である納西族の生活を追ってみたかったという澤口さん。民族衣装を着た納西族の娘たち、煙管(きせる)をくわえた農夫、ダンスに興じる笑顔の農婦たち、街の様子など澤口さんは山々の風景だけでなく日本人のルーツとの学説もある納西族に温かい目でレンズを向けている。興味のつきない写真展だ。4月14日まで同館で開かれている。澤口さんは22日、再び「麗江」の写真取材のため中国へ旅だった。
日本エアシステム(JAS)、富士写真フイルム、日中友好協会後援。入館料は高校生以上210円、中学生以下100円。毎週月曜は休館。問い合わせは0187−84−4040。