現職の高橋氏、事務所開き
新幹線を活用し、都会へ町産品売り込む交流を(3月24日・土)
4選を目指して昨年12月定例議会で出馬表明している角館町の高橋雄七町長(62)=6月16日任期=は同町横町の元タカヤナギスーパーを後援会事務所とし24日、事務所開きを行った。支持者ら100人ほどが詰めかけ、高橋氏の4選目指して健闘を誓い合った。同町長選には前町教育委員長で、会社役員の太田芳文(よしぶみ)氏(53)=田町上丁18=と学法寺住職の平元駿作氏(54)=西勝楽町63=が今月8日に出馬表明しており、現職の高橋氏と三つどもえの戦いの公算が大きい。投票日は5月下旬か6月上旬の日程で調整している。
高橋町長は事務所開きの前に本紙と会見、「歴史と文化を安らぎに角館町には年間230万人もの観光客が訪れるまでになった。町としては訪れるお客さんとの交流を通じて、地場産品の販売などが見込まれるが、県外から下りの新幹線で来られる方々との交流だけではなく、上りの新幹線を利用するという積極的な発想が求められる。『待ちの交流』から都会へ『出かけていく交流』という発想が必要で、そのためにも町における農業、商業の考えや意識改革が必要だ」と新しい視点に立った町政運営の抱負を語った。
そして公約として▽町村合併にこれまでの経験を生かして積極的に取り組む▽歴史と文化を大切にし、教育に力を入れ、人材を育てる▽農村地帯にある町であることを全国に発信し、農産物、林産物まで含めた「角館ブランド」の確立▽駅東・駅前開発と定住対策の強化▽ディサービスセンター、介護保険、病院整備による高齢者に不安のない町▽女性がいきいきできる町−などを挙げた。
高橋氏はまた「町の貴重な財産である武家屋敷を世界文化遺産に登録されるようにしたい。同時に角館町は武家屋敷だけでなく、農村に囲まれた町であり、農村と都会の人たちが接点となるグリーンツーリズムにつなげたい」とも語った。さらに町村合併に関しては「隣の中仙町で文化会館的な施設を建設する計画が進んでいるが、角館町も使わせてもらえるようにお願いしている。近隣町村に好かれる町にして、将来の町村合併に備えたい」と述べた。
対立する新人候補から出されているワンマン的な行政やおごりといった批判に対しては「まだIT(情報技術)の言葉さえ聞かれなかった時代に手がけた町総合情報センターの建設でも、常に次のことを考えてやってきた。IT時代に入った今はあの施設がとても町民からは喜ばれている。議会には充分、施設を建設する前に説明してきたはずだが常に先のことを考え、忙しく走ってきたため分からなかったと言うか、良さが見えなかったかもしれない」とかわした。
高橋町長はこれまでの3期12年間で新幹線開業に伴う駅前広場の整備、温泉施設「花葉館」の改築、そして町内3つの小学校の改築、さらにIT時代を先取りした図書館と文学館を併合した総合情報センターを昨年オープンさせている。また旧県立角館高校体育館跡地に武家屋敷「小野崎家」を復元させ、公民館としたほか、武道館も建設するなどハード面でも積極的に取り組んでいる。角館高校、東北大学文学部卒。印刷所を経営し、角館図書館勤務後、1976年から町議3期。89年の町長選に初出馬し、三つどもえの戦いを乗り切って初当選。2期目と3期目は一騎討ちだった。