中心商店街の丸子橋
歩道両側に芸術院会員・北村氏作のブロンズ像(5月7日・月)
大曲市の中心商店街を流れる丸子川に架かる「丸子橋橋上公園」が完成、7日午後4時から現地で竣工式が挙行された。橋上公園は延長71.4メートル、幅員8メートルの既存の道路橋の両側に幅5メートルの歩道を設けたもので、東に奥羽山脈、西に姫神山を中心とする西山の眺望を楽しめるよう両側に2カ所ずつのポケットスペースが設けられ、44基のフラワーボックス、12基のベンチ付きプランターを置いて公園化したもの。橋の西側は昨年完成し、大曲ライオンズクラブから寄贈されていたブロンズ像「光る波」が飾られていたが、新たに設置された東側歩道にも同クラブから寄贈されたブロンズ像「リズム」が飾られ、その除幕式も行われた。
丸子川は市街地を貫流する町のシンボル河川として市民に親しまれている。橋上公園は市民代表と県が組織した「ふるさとの川整備計画検討委員会」の中の水辺空間整備計画の中で「ふるさとの川と橋と公園が一体となり、市民一人ひとりが心通い合う豊かな空間と市民が行き交う『出会いのゾーン』の創設」を目的に建設された。
1997年から2000年度事業として工事が進められ、総工費約7億8600万円をかけた。うち県負担金が3億7000万円、市が4億1600万円。昨年完成した西側の橋上公園には大曲ライオンズクラブが20年前に創立15周年を記念して寄贈していた日本芸術院会員・北村治禧氏の作で第10回日展で日本芸術院賞に輝いた不朽の名作「光る波」のブロンズ像が飾られているが、東側の橋上公園の完成を記念してやはり同クラブから寄贈されていた西村氏作のブロンズ像「リズム」が展示された。また西側の橋上公園にはドイツの建築家で1936年(昭和11年)2月7日に当時の大曲町を訪れ、橋から眺めた冬景色を絶賛したブルーノタウトの記念碑も建っている。
ブロンズ像「リズム」は高さ約1.5メートルの台座に立つ高さ約1メートルの少女の像。両手をリズミカルに広げた若々しい躍動感のある像だ。
竣工式は花館小学校のマーチングバンドのパレードで始まり、丸子川を美しくする会の会員、市議会議員、県仙北建設事務所長など60人が参列。高橋司市長は「この橋が人と人との出会いのゾーンとして末永く市民に親しまれることを願う。川は町を分断すると言われたものだが、橋を公園化し、町と町とを結ぶ結節点としたかった。その願いもかなった。この橋をまちの誇りとして大事にしてもらいたい」とあいさつ。そして鈴木勝博市議会議長、石井護県仙北建設事務所長、丸子川を美しくする会の副会長・小松忠信大曲青年会議所理事長、同・辻原猪一郎大町商店振興会長、同・太田欣次郎青少年育成大曲市民会議会長らの手によってポケットスペースのテープカット、続いてライオンズクラブ員によってブロンズ像「リズム」の除幕式が行われた。ブロンズ像の除幕を終えたライオンズクラブ員は「どちらの像もとても芸術性の高い貴重なもので、野ざらしのままだけにいたずらされることはないかと心配だったが今日まで無傷のままだ。市民の良識に感謝したい」と感慨深げだった。
また完成を機に県「地域きらめき事業」の一環として「駅前商店街と丸子橋」をテーマに募集した俳句と短歌の優秀作品が発表された。優秀作品は次の通り。
◇俳句の部
冬晴の挨拶弾む丸子橋 田口 勝
買初の若きら街をふくらます 佐々木 徳子
◇短歌の部
風船をもち声あげて駆ける児にあしたが見えるサンロード街 京野 幸子
絶景なりとタウトの称へし姫神山の雪にかたむく赤き落日 本間 静水