カラスの巣退治で知恵比べ

東北電力大曲営業所

電柱に巣を組んで停電事故(5月8日・火)

 写真は大曲市内小友で撮影東北電力大曲営業所では電柱の上に作られるカラスの巣の撤去作業に毎日、追われている。営巣のための骨組みにと、カラスがどこからか見つけては口にくわえて運んで来るクリーニング店などで使っているハンガーの針金などが電線に接触し、停電を起こしているためだ。繁殖期を迎えた今年4月1日から今月7日までに既に76カ所もの巣を撤去したと言う。電力の社員たちは「停電事故を防ぐために社員の家族にも土曜、日曜に近くに出かける時は電柱の上を注意してカラスの巣を見つけるように呼びかけてます」とカラスとの知恵比べに躍起だ。

 同営業所によるとカラスの巣の撤去は98年に49件、99年は25件、00年は倍増して52件、そして今年は既に76件と急激に増えている。
 カラスが原因の停電は昨年で「パッ」と一瞬電気が止まる瞬間的な停電事故は2件、1時間から2時間にも及ぶ停電は1件記録されている。今年もそれぞれに1件発生していると言う。同営業所では社員が仕事で外に出る時はとにかく電柱に注意してカラスの巣を見つけるよう神経を張りつめていると言う。

 カラスは過去に巣作りをしたカ所に再び作る習性もあり、一度巣を撤去した電柱には風力計に似た風車を取り付けて脅したり、さらには釣り糸を網の目のように張りめぐらしてカラスが入り込めないような対策を取っていると言う。しかし、学習能力を持っているカラスはその風車を見ても怖いものではないと気づくと同じ場所に巣を組んだり、釣り糸の網の目もくぐり抜けてしまっているという。

 カラスが巣作りをするのは例年4月から5月末まで。電力の社員たちは外へ出る際は双眼鏡を手にして電柱を観察するのが日課になっているという。しかし、大曲営業所管内だけで数万本もある電柱。「とても私たち社員の限られた人数でカラスの巣を発見するのは無理であり、住民の協力に期待したい」と呼びかける。カラスの巣は見つけ次第、撤去しないと始末に終えなくなるからだ。その理由は巣の中に卵が産みつけられると、動物保護条例によって卵を投げたり、つぶすことも出来なくなるためだという。「そうなる前に巣を発見して撤去し、停電事故を防ぎたい」と同営業所。皆さん、道を歩く時は空を見上げよう。