大曲署が少年サポート県南センターに
少年の非行防止に心のサポートで力を(5月9日・水)
大曲警察署は9日午後から少年指導委員、少年警察協助員、少年保護育成委員の委嘱書交付式を同署会議室で行い、河合格署長が少年指導委員6人、少年警察協助員1人、少年保護育成委員89人に委嘱書を手渡して少年の非行防止や犯罪防止への協力を求めた。
少年指導委員は県公安委員会からの委嘱で、少年の補導、相談、有害環境の浄化活動や風俗営業者への協力要請活動などを任務とする。少年警察協助員は非行集団に所属する少年を集団から離脱させ、非行を防止するための指導や相談を行う。少年保護育成委員は非行少年らの早期発見、補導、少年をめぐる有害環境の浄化活動や保護及び相談、非行防止のための地域社会への啓蒙活動などが任務。いずれも県警本部長の委嘱。
委嘱書交付に当たって河合署長は東京多摩地域の都立高校3年生250人が新聞記事になった事件を題材にして書いた作文を引き合いに「生徒の3分の1は事件を起こした同世代の少年・少女に同情や共感を寄せていた。女子高生の一人は『親の世代と違って私たちは欲しいものは何でも手に入り、勉強もできて幸せだと言われるがなんでそれが幸せなのか分からない』と訴えていた。『勉強していい大学に進み、いい会社に就職し、いい暮らしをしたいとする当たり前のようなベルトコンベアに乗って流されるのにストップをかけたい』とも書いていた。今の若い人たちは、自分たちの将来を見失っている傾向も見られる。少年たちのこうした心の動きに注意し、犯罪に走る前に歯止めを掛け、正しい方向に導くようにしたい」とこれからの少年たちの健全育成のためには「心のサポート」も必要だと訴えた。
警察のこれまでの少年補導体制は3月8日から組織替えとなり、県警本部に少年サポート指導センターが置かれ、大館署に「県北センター」、秋田署に「中央センター」、大曲署に「県南センター」が配置された。そして横手署と湯沢署がそれぞれ横手、湯沢サブセンターとなり、横手サブセンターが増田署をカバー、県南センターの大曲署が角館署管内も視野に入れて少年の保護活動をすることになった。
このため大曲署には新たに「生活安全課」が設置され、同課の課長がセンター長を兼務して、7人のスタッフが少年の非行防止と補導、そして心のケアに務めることになっている。
委嘱書交付式に先立って少年保護育成委員として活動し、今春退任した次の人たちに感謝状が贈呈された。
▽伊藤弘治(仙北町)=在任22年▽山田重悦(仙南村)=同▽永瀬敏雄(協和町)=19年▽橋本俊徳(同)=6年。