大曲小児童の花火研究作品
秋田広告協会の新聞広告特別賞に輝く(5月30日・水)
大曲市立大曲小学校(武田覺校長)児童会が生活科や総合的な学習の時間で調べた「大曲の花火」。その成果をまとめた作品が昨年8月25日の「秋田魁新報社」に「みんな大好き大曲〜伝えたい・ぼくらと花火のメッセージ〜」と題して全面広告が掲載されたが、その広告が秋田広告協会(辻兵吉会長)から新聞部門広告の「特別賞」に選出された。29日、秋田市のシャインプラザ平安閣で同協会の総会が開かれ、児童会運営委員代表の山本周平君(6年)と小西晴佳さん(同)に表彰状と記念の盾が贈られた。
同校では2年前から1?2年生は「生活科」を、3?6年生は「総合的な学習時間」を利用して「郷土に学ぶ」をテーマに世界のブランドにもなっている「大曲の花火」の研究に取り組んでいる。99年の全国花火競技大会では県のふるさとドリーム支援事業の100万円を基に自分たちでデザインした「曲小花火」を打ち上げた。このふるさと支援事業は全県の小・中学校と高校に一律100万円を補助し、それぞれ思い思いの事業に取り組ませようとしたもの。昨年からは50万円となったが、同校ではその予算を基に各学年ごとに「大曲の花火」を研究。
1年生は「みらいへあげよう!ゆめはなび」と題して花火のデザインを絵にしてまとめた。2年生は町を探検し、ガードレールや橋の欄干などに使われている花火のマークを探し、お気に入りの花火マーク「ベスト8」を絵にした。3年生は花火師を直接訪ね、花火の玉の大きさや、300メートルも上昇して開く花火の大きさなどの研究成果を絵にまとめた。4年生は花火大会を陰で支える人たち「仕事人」を探し出して絵にした。5年生は家族や近所の人、先生たち、旅行者など、それに花火師も含めた多くの人たちからアンケートを取ったり、インタビューして「見る人のハートにズームイン、作る人のハートにズームイン」して花火の魅力を絵と図形にまとめた。6年生は「おらの街の花火大会は世界一だべ」をテーマに商工会、市役所、新聞社などを取材、さらにインターネットで情報を交換しあい、「町内どこからでも花火が見える町づくり」「ごみのない花火大会にする」など提言やアイディアをグラフと絵にした。
そして全学年の作品を一枚の絵にまとめ、秋田魁新報社の1ページを買い取って全面広告を掲載した。予算は50万円しかなかったが、足りない分はPTAや同校に勤務した先生たちのグループ「花園会」も寄付。魁社も好意を示して特別料金で割り引いた。小学校児童の学習成果が新聞の全面広告となって全県に流れただけにそのアピール度は強烈な印象となり、子供たちの心にも新鮮な思い出として刻まれた。
その日から既に9カ月。秋田広告協会から「情報化時代にふさわしい宣伝広告の研究と積極的な広告活動に努めた」として新聞部門で「特別賞に選出された」との招待状が届いた。武田校長は「忘れかけていただけに驚いたが、子供たちの活動が評価されたのは嬉しい」と目を細め、授賞式に参加した山本君と小西さんと喜びを分かち合い、30日朝には本紙を訪れ、その喜びを報告した。
大曲の花火をテーマに取り組んでいる同校の生活科の時間、総合的学習時間。3年目に入った今年は床板に使う黒のプラスチック材200枚に全校児童1021人で100グループに分かれて花火の絵を描き、それを床板として廊下に張ることにしている。プラスチック材は30センチ四方。その1枚1枚に子供たちの夢花火が描かれる。幅3.6メートルと広い廊下。その両側に子供たちが描いた花火の絵が業者の手によって夏休み中に床板として敷かれ、廊下は「花火ロード」へと生まれ変わる。大曲小の花火をテーマにした夢は広がるばかりだ。