大曲技術専門校

ボランティア作業続く

町内会のごみ箱の塗り直しサービスも(11月9日・金)

 ごみ箱を塗り替える専門校生県立大曲技術専門校(佐々木卓男校長)の技術ボランティア活動が続いている。7日には塗装科の生徒6人が小西健一郎教諭の指導を受けながら、学校近くの住吉町内会の鉄製ごみ箱のさび落としをしたあと、塗装の塗り直しをした。先月30日には建築施工科で、大工を目指して学んでいる生徒たちが一人暮らしのお年寄り宅を訪れて、風呂場の洗い台を作り替えた。佐々木校長は「各科それぞれの生徒たちが本校で学んだ技術を活かして、社会活動することで技能者としての誇りを高めてもらいたい」と目を細める。

 同校には建築施工科、木工科、塗装科の3科あり、26人がそれぞれの科で技能者としての訓練を受けている。このほかに雇用保険を受けながら技術を学ぶ離職者を対象とした建設科もある。型枠大工、ガス溶接を6カ月の期間で学ぶ。現在、7人が受講している。 いずれも職人を目指しての専門コースだが、今、同校の悩みは1年間の研修を終えて、卒業しても、就職先が以前のように簡単に見つからないことだと佐々木校長。それでも建設科で半年の技術研修を受けた人が「採用してもらうのを待っていては何もできない」と自ら林業と建設・土木の会社を興し、一緒に学んだ仲間2人を採用した人がいると言うのが最近の明るい話題だと話す。54歳。東由利町から同校で建設技術を学んだ男性だ。

 ごみ箱の塗り直しをした6人は秋の明るい日差しを受けながら、丁寧な手さばきでペンキを塗っていた。鉄製のごみ箱は長い間の風雪で真っ赤にさびつき、町内会ではそろそろ作り直しも必要かと検討していたと言う。それだけに同校からの塗装の塗り直しの話には「大変、ありがたい」と歓迎した。さびを落とし、茶色のさび止めを塗り、さらにオレンジ色のペンキを塗って仕上げた。

 一方、8日には上栄町の一人暮らし老人宅を建設科と木工科の13人が訪れ、庭の雑草取りや壊れた雨樋(とい)の修理、ふすまの立て付けの調整をして喜ばれた。「技術専門校の生徒たちの存在感を高め、少しでも就職活動にもつなげたい」と佐々木校長は作業を見守った。