大町通線の一方通行
大曲市で沿線住民対象にアンケート調査へ(11月15日・木)
大曲市街地は駅前から大曲警察署までの一本の道路を中心に商店街が繁栄してきた。大町通線と言われる延長約2キロの市道。しかし、幅が約9メートルと狭いため、1962年から交通事故防止や混雑緩和を狙いに、駅前から警察に向かって一方通行へと規制された。この一方通行を巡って「周辺道路も整備され、当時とは交通事情も変わった」と駅前商店街から「一方通行解除」の声が高まっている。今年7月にサンロード商店街(藤田紀一代表)から市に対して「一方通行解除」の要望が出されたもの。9月議会でも一般質問で「商店街活性化のために一方通行解除に向けて調査検討すべきではないか」との提案があった。市でもこれを受けて沿線住民を対象に「アンケート調査」を実施することになった。
アンケートは沿線の250世帯を対象に調査するもので、市総合政策課の職員が直接、沿線の住宅や事業所を回って協力をもらっている。
通称・本通りとも言われる大町通線。駅前から丸子橋までの約1キロ間にはかつて3つのデパートがあった。その当時は、県南の商店街と自負するほど人と車の往来で賑わったものだった。土・日ともなれば行き交う人で肩と肩とがぶつかるほど活気に満ちた。車を対面通行させていては交通事故の危険性もあるとして本通りは一方通行に規制された。
しかし、国道13号バイパスの完成、大曲駅前第二地区土地区画整理事業で「飯田線」も整備され、人と車の流れはガラリと変わった。その間に3つのデパートのうち1店は本通りから移転し、残り2店舗も1店は廃業、タカヤナギデパートはグランマート中通店へと生まれ変わった。車の流れは国道13号大曲バイパスの完成と同時に郊外に進出した大型店へと変わった。
大曲商工会議所が79年から調査した[大曲駅?大曲税務署前」までの「通行量調査」がある。それによると休日の車両の通行量は79年、月岡映画館前で「4164台」だったのが、2001年では「1114台」と大幅に減った。人の流れも「1万1638人」だったのが、01年では10分の1の「1168人」と雲泥の差となった。平日の調査でも79年、月岡映画館前の車の通行量は「3920台」を記録したのに01年では「1956台」と、50%減だ。人の流れも「7986人」が「1244人」となった。
こうした車と人の流れの空洞化は、商店街に計り知れない影響を与えている。このため「もう昔とは違う。一方通行を解除して、もっと入りやすい商店街にしてもらいたい」と願う。
こうした要望を受けて、今回、市が「大町通線の一方通行に関するアンケート」調査を行うことになったものだ。アンケートでは「対面通行にして欲しい」「一方通行のままで良い」を問い、対面通行について○をした人にはさらに対面通行の区間について▽大曲駅前−グランマート前▽同−寺町角▽同?大曲警察署前▽グランマート前−寺町角▽同−大曲警察署前▽寺町角−大曲警察署前の6種類の区間を示した。そして対面通行の時間についても終日の24時間か、時間帯を取るべきか、土曜・日曜・祝日だけにするかと質問している。
市では「まだ一方通行を解除するとかしないとかではなく、とにかく住民の意向を伺った上で、警察と相談する材料としたい」と話す。一方通行の解除は駅方向への車の流れを一気に変え、計り知れない便利さをもたらし、商店街活性化にもつながるものと期待される。解除かどうかは最終的に県公安委員会の判断に委ねることになる。しかし、便利さと同時に40年近くも一方通行に慣れた住民が果たして、左右両方向から車が走ってくることになった場合に心と体が対応できるかの心配も伴う。沿線住民を対象としたアンケート調査がどう出るか。市も商店街も注目している。