後輩たちの就職応援を

角館南高「就職促進協議会」設立

同窓会、PTA、地元商工会に応援を求める(11月18日・日)

 角館南高校の就職支援を求めての会議長引く不況にIT不況が追い打ちをかけ、来春卒業予定の高校生の就職戦線はかつてない深刻な様相に陥っている。県労働局職業安定部が10月31日に行った高校緊急ヒアリング調査によると来春卒業予定者に対する求人は、前年同期に比べ3割減で過去最低という。厚生労働省が行った全国規模の調査でも高校生の就職内定率は9月末現在で37%で1987年の調査開始以来、最悪の数字となった。県内の内定率も過去最低の26.2%となっている。こうした中、県立角館南高校(伊藤一郎校長・生徒数490人)では17日、「もう学校だけの力では対応できない」とPTA、同窓会、それに地元商工会による角南生の就職を支援する人的ネットワーク「角南生就職促進協議会」を発足させ、後輩たちの就職のための応援を受けることになった。

 協議会はPTA、同窓会、町商工会、それに伊藤校長ら同校教職員ら11人で組織。協議会設立に当たって伊藤校長は「来春卒業して就職を希望する高校生の就職状況は氷河期を超えた未曾有宇の深刻さ。何とか皆さんの人的ネットワークの力を借りて、就職を希望する生徒たちの希望を満たすために一人でも送り出してやりたい」と述べ、「わらをもすがる気持ちでお願いしたい」と訴えた。小田嶋PTA会長も「皆さんの助けを受けて何とか生徒の就職率を100%に近づけるよう力を尽くしたい」とあいさつ。

 続いて同校の進路指導担当者が就職戦線の状況を説明した。同校によると来春の卒業予定者は180人で、うち就職を希望している生徒は76人。そのうち11月16日までに就職先が内定したのは県内22人、県外14人の36人で、残り40人は未定という。内定率は47.4%だ。昨年同期は68.9%だから、21.5ポイントも低い。

 内定している職業はサービス、販売、縫製関係の製造業が多いが、IT関連の製造業は今年1月始めごろからの人員削減の影響もあって、求人はゼロだったという。女子高だけに事務、販売を希望する生徒が多いが、厳しい中、事務内定者が8人いることが多少の明るい材料だとも報告した。

 進路指導担当者は「全般的に内定の出るのが遅くなっている上に、書類を送ったら、試験日の通知の代わりに電話で選考終了を知らされた。いわば門前払いを受けた。中には求人票に書かれた給料は月給だったが、『日給月給になった』と会社の担当者が学校に説明に来て、それで良ければ試験を受けてくれとも言われた。さらに求人票に記載はなかったのに試験直後に2次選考を通知されるなど、採用方針が厳しくなった。もはや学校だけの力で子どもたちの就職先を開拓する時代ではなくなった」と深刻な表情で説明していた。続いて角館町商工会の戸沢正隆事務局長も町内の事業所、企業の求人状況を説明したが明るい材料はなく、高校生の雇用環境の厳しさを認識するばかりだった。

 協議会では会長に小田嶋PTA会長を選任し、副会長には山形良子同窓会長、伊藤校長を選び、今後の活動としてはPTA地区部長、副部長を中心に、地区内企業の求人情報の収集、同窓会各支部長を中心に雇用可能先の企業の情報提供の呼びかけなどを決めた。また学校としても就職斡旋指導体制の強化、フリーター志向者への指導、インターネットを通じての県外企業の就職先の開拓、地元の小規模企業への求人の呼びかけなどの努力をしたいとしている。