大川西根小の楽器まつり

今年も多くの感動を与える

102人の児童が歌い、踊り、演奏(11月19日・月)

 いっぱいの感動を与えた西根小のミュージカル第31回大川西根小学校「楽器まつり演奏会」が18日、大曲市民会館で開かれ、今年も見事な全校音楽とミュージカルを披露、詰めかけた多くのファンに深い感動を与えた。日ごろの練習の成果と世話になっている楽器に感謝を込めての演奏会で、102人の児童全員が一体となって音楽を創り上げた。

 同校の全校音楽は1961年にスタートした。引っ込み気味な山間(やまあい)の子どもたちに音楽を通して自信を付けさせたいと当時、音楽を担当していた後藤昭三元同校長(73)=日の出町=の発案で生れた。地元企業の理解もあって、バイオリンやチェロなど弦楽器、トランペット、ホルンなど管楽器、打楽器など高価な楽器が次々と寄贈され、小学校では珍しいオーケストラの誕生となった。そして1年生から3年生までは合唱とリコーダーやピアニカを手に演奏し、4年生から6年生はオーケストラ部門を担当すると言う全校生が音楽に携わるユニークで温かい全校音楽へと育った。

 音楽の指導は特別なことをするわけでなく、1年生が2年生になったら、新入生の1年生に休み時間などを利用してマンツーマンでリコーダーやピアニカの演奏方法を教えるとうのが伝統として自然に育った。

 演奏会で築地明校長は「楽器まつりは31回目。ミュージカルを始めて10作目になった。練習を通じて子どもたちを見ていると歌ったり、踊ったりするのがとても楽しそうに見える時がある。西根小の子どもたちは歌ったり、踊ったりを体いっぱいに表現するのを楽しんでいる」と語った。そして全校音楽を営めるのは「保護者や地域の人たちの協力と今年もバイオリンやバスドラム、トロンボーン、シンバルなどの楽器を寄贈してくれた秋田振興・小原徹二会長の変わらぬ支援があるからだ」と感謝の言葉を述べた。

 渡邉圭子先生の指揮で第一部の演奏会は「ウイーンはウイーン」で始まり、校歌「われらの母校」、そして創立110周年賛歌の「はばたきマーチ」と続いた。さらに「旧友」が演奏され、初めての「サウンドオブミュージック」では「ドレミの歌」を見事な合唱とオーケストラで聴かせ、一階と二階を埋めた保護者や地域の人たち、それに西根小の音楽ファンを沸かせた。幕間を縫って石川裕麻君は「6年生なので今年が最後の楽器まつりとなった。とても寂しいが、この6年間、このステージに立って、演奏できたことはとても嬉しく、いっぱいの感動を味わった」と感謝の言葉を述べた。

 第二部はウエストドリームミュージカル2001「Friends?ぼくらの大冒険」だった。人間の心の中にすんでいるいろんなオニ。さわやかなオニもいれば、いじめっこになったりするオニもいる。友だちとケンカしたり、仲直りしたり、困っている友だちを助けたりする。そうした子どもたちの「友情と冒険」がテーマだった。

 ストーリーは子どもたちみんなで考え、秋田市の「秋田親子ミュージカル」のさとう修三さんの演出指導や他校の音楽の先生らの応援を受けながら、踊りの振り付けや演奏する音楽を考えたという。ドラマがあり、踊りがあり、歌があった。オーケストラを担当する13人の子どもたちを除いた89人の子どもたちがステージいっぱいに広がって、歌い、踊った。子どもたちは体だけでなく、顔でも演技する豊かな表現力を見せ、聴衆は1時間のミュージカルに感動し、引き込まれていた。