大曲農業高校で畜魂祭
人のため、学問のため死んだ家畜を慰霊(11月20日・火)
県立大曲農業高校(伊藤甫校長・生徒数762人)で19日、と殺された家畜の「畜魂祭」が行われた。同校では畜産の授業用に8頭の黒毛牛、生産用の母ブタ4頭と肉用のブタ90頭、それに採卵のためのニワトリ600羽、肉用のニワトリ200羽を飼育している。肉用のブタとニワトリは生育と共に河辺町の食肉流通センターに出荷される。人のため、学問のため死んでもらったブタやニワトリの魂を慰霊したいと毎年、校庭の一角に祭られている「畜魂碑」を前に行っている。
畜魂碑の前に伊藤校長をはじめ畜産関係の教職員17人と畜産部の生徒ら25人が整列し、神事を行って魂が静まるよう慰霊した。
畜魂碑は高さ1.5メートルほどの黒御影石で、1982年8月に旧厩舎跡地に建立した。祭壇にはお神酒、コメ、スルメ、昆布、それにリンゴやミカン、キャベツ、ニンジンなど野菜もささげられた。初冬の日差しが差す中、碑にはナラの木やアカシアの木から枯れ葉が舞い、厳かな空気の中で神官の祝詞が流れた。畜産科の先生は「私たちのために死んでもらったブタやニワトリの慰霊祭をやらないと心の区切りがつかない」と静かに見守った。生徒たちは学校で家畜の生育、そして経営感覚を学び、卒業後は畜産農家を目指したいとしているという。