六郷町の学友館15周年

里帰り土器と館蔵品展

東京国立博物館所蔵の遮光土器も展示(10月4日・木)

 展示されている遮光土偶六郷町の学友館(高橋悦央館長)で町制施行110周年と開館15周年を記念した「里帰り土器と館蔵品展」が開かれている。町内の石名館遺跡から出土した約2300年前の縄文晩期の遮光土偶や書画、貴重な書簡など数々の品が展示されている。

 展示は6つのコーナーに分かれ、いにしえから近世の六郷が分かるという企画展。サブタイトルは「見えます 聞こえます ふるさとの歴史と文化」。「縄文遺品と写真・絵画館」には52年ぶりに里帰りした遮光土偶など、東京国立博物館が所蔵している土器4点が展示されている。

 遮光土偶は眼鏡をかけたような顔をしていることから名付けられた。六郷町と仙南村境の石名館地区の水田から、75年前の大正末期に郷土史研究家の故・小西宗吉氏が土器、土器片などと共に発掘した。土偶は高さ18センチで、大きな目に細長い瞳が特徴。右側の手首から先は欠けているが、ほぼ完全な形で見つかった。その後、東京国立博物館が買い上げていたが、今回、同館の好意で半世紀ぶりに里帰りが実現した。

 写真と絵画は大正時代に活躍した洋画家の小西正太郎氏の作品と渡仏時代に撮影した写真など。

 ふるさとの総合歴史館は常設展示場に飾っている縄文土器や板碑が主体。町内には11カ所の遺跡があり、そこから出土した土器を展示している。このほか古文書と古書、郷土が生んだ賢人の書を中心に展示した「墨書館」、学友館15年間の歩みとも言える過去に実施した82回の特別展のリーフレットをまとめた「なつかしの展示館」、そして江戸時代に描かれた「昔の絵図館」もある。開館時間は午前9時から午後4時半まで。月曜は休館。入場は無料。28日まで。