化学消防ポンプ車の消火訓練
広域消防本部に日本損害保険協会が寄贈(10月10日・水)
大曲仙北広域消防本部に待望の「化学消防ポンプ車」が配備され、10日午前10時から大曲市の雄物川河川敷で危険物火災を想定した消火訓練が行われた。ポンプ車は日本損害保険協会からの寄贈で、3900万円相当のもの。ガソリンスタンドやビルの油貯蔵用地下タンクや工場の地上タンクなど危険物の火災には化学薬品を使っての消火が威力を発揮するだけに同本部では待望していた消火用兵器だった。
訓練には約110人の消防署員が参加。河川敷に直径6メートル、深さ50センチほどの穴が掘られ、ガソリンや灯油、廃油約600リットルを流し込んだ。山崎堅治消防長は「待望していた化学消防ポンプ車だった。今日の訓練を通じて、このポンプ車をどのように使うべきか習得してもらいたい」と訓示した。
油に点火されると雨にもかかわらず真っ黒い炎を上げて激しい勢いで燃え出した。銀色の耐熱防禦服を着用して化学泡を放射する2人の消防署員と補助の水を放水する署員がそれぞれ放射筒を抱えて燃え盛る炎に近づき、消火活動を始めると火は急速に勢いを失って鎮火した。続いてポンプ車に備えつけられた放射筒からの泡放射実験も行われた。放射能力は20メートルから30メートル。白く濁った泡が放射筒から発射されると黒い煙を上げて燃えていた油もたちまちのうちに勢いを失って消火した。
見守っていた消防署員たちは「力強さを実感した。ガソリンスタンドなど危険物火災が発生したらと不安な面もあったが、これで大きな威力を発揮してくれるだろう」と目を輝かしていた。化学消防ポンプ車に使われる消火薬品は高価なため、訓練はそう度々、繰り返されないと言う。