記念事業として市に車いす階段昇降車など贈呈(10月11日・木)
大曲ライオンズクラブ(佐々木岩男会長・会員120人)では創立35周年を記念して11日、大曲市に車いす階段昇降車「ステアエイド」2台と高齢者疑似体験器具「たいけんくん」3セットを寄贈した。
車いす階段昇降車はゴム製のキャタピラーの付いた駆動部に車いすを乗せ、モーターの回転でキャタピラーが階段をつかみ昇降していく仕組み。介助者の操作が必要だが、車いすに乗ったまま階段を自由に昇り降りできる。しかも女性でも手軽に操作できる車となっていて車いすの人たちには朗報だ。
一方の高齢者疑似体験器具「たいけんくん」は手や足に「おもり」や「サポーター」を付けて、体の自由の効かない、いわゆる運動能力を減退させ、お年寄りや身体に障害を持つ人の不自由さを体験させ、思いやりの心を芽生えさせたいと開発されたもの。黒いメガネ、重りを入れられる肩チョッキ、足首用の重り、杖などがセットになっている。
ステアエイドは1台68万円。ライオンズクラブでは150万円の予算でそれぞれのセットを買い求めた。佐々木会長は市への寄贈式で「青少年犯罪が後を経たないやり切れない世相となっている。人格形成に決定的な影響を与える子供のころのしつけが大切だと思う。優しい心、思いやりの心、いたわりの心は純真無垢な子供の時にこそ育てなければいけない。このような観点から検討した結果、障害を持ちながら一生懸命に頑張っている小中学生への支援と車いす生活の方も議会見学など社会参加の利便を図りたいと車いす階段昇降車とたいけんくんを寄贈することになった」と述べた。
寄贈式の後、市職員が実際に車いすに乗ってステアエイドを体験。機械に車いすを固定させて階段を昇る際にいすが背後に大きく倒れる形になるが、キャタピラーがしっかりと階段をつかみ昇っていく様子に安心していた。市では当面、市役所に2台を置くことにいているが、将来、小学校に車いすの児童が入学する可能性もあり、その場合は1台を学校の方に配置する考えだ。