調理師たちが更生園を訪問

仙南村の後三年更生園

園生たちに寿司や茶わん蒸しをご馳走(10月16日・火)

 料理に励む調理師たち大曲仙北広域市町村圏組合が運営している仙南村飯詰の知的障害者更生施設「後三年更生園」に15日、秋田調理師大秋会県南支部(赤川忠勝支部長)の会員5人が訪れ、園生たちに寿司と茶わん蒸し、いものこ汁のご馳走を振る舞った。会員は15人だが、調理師としてまだ経験の浅い若い人たちの勉強を兼ね社会貢献の一環として7年前から毎年、同園を訪れている。園生たちは普段の昼食と違ったご馳走に大喜びだった。

 同園では男性30人、女性30人の60人が農作業や簡単な手作業をしながら共同生活をしている。1975年のオープンで、27歳から82歳の人も。平均年齢が52歳と高齢化したのが悩み。それでも村から委託を受けてのキャンプ場の清掃など職場体験や園内での農作物栽培などに取り組み、明るい日々を過ごしている。

 同園の進藤恭介主幹は「調理師の人たちがまた来てくれるよと話したら、園生たちは2?3日前からソワソワして楽しみにしてました」と話す。天気に恵まれたこの日の午前中は表に出て大根やシイタケの収穫、キャンプ場の清掃をしていた園生たち。一方、調理師の人たちは食堂で寿司を握ったり、茶わん蒸し、いものこ汁作りに大忙し。園生と職員らにもご馳走したいと90人分の調理。

 ご馳走に喜ぶ園生お昼になると全員がニコニコして食堂へ。テーブルに出されたご馳走を目に嬉しそうにお互いの顔を見つめ合っては笑顔だった。中には調理師さんの手ほどきを受けて寿司を握り、仲間に自慢する人も。進藤主幹が「調理師の皆さんは本当に忙しい合間を縫って来てくれた。感謝の気持ちで味わって下さい」と声をかけると「ハーイ」と大きな声が食堂に響いた。赤川さんは笑顔の園生たちの表情を見ながら「来年もまた会える日を楽しみにしてますので、元気に過ごして下さい」とあいさつし、一緒に昼食を楽しんだ。