洋服仕立、板金、左官業の3氏
それぞれの道で技能を磨き、市の産業発展に功績(10月18日・木)
大曲市は平成13年度市の技能功労者を発表した。功労者に選ばれたのは注文洋服仕立業の吉澤昭一(59)=花園町=、建築板金業の川本兼雄(64)=藤木字大保=、左官業の大槻正太郎(60)=内小友字上高花=の3氏。
技能功労表彰は技能者の社会的・経済的地位の高揚と技術水準の向上を図り、市産業の発展に資することを目的に1988年に創設され、これまで45人が表彰されている。
今年度の選考委員会(佐藤賢治会長)は9月21日に開かれ、3氏が選ばれた。市では27、28の両日に開かれる「秋まつり」会場となる圏民体育館に3氏の功績を写真パネルで紹介するほか、11月9日午前11時から大曲エンパイヤホテルで表彰式を行う。
功労内容は次の通り。
◇吉澤昭一氏=1957年、市内の紳士服店に入店し修業を積み、66年に日本洋服専門学校裁断科に入学、洋服の製図裁断技術を身につけ、卒業後は家業を継いで吉澤洋服店を経営、現在に至っている。専門の紳士服仕立ては常に客の体型に合わせた型くずれしない服を作ることを心がけ、その手抜きしない丁寧な仕事は高く評価されてきた。また中央の一流講師の講習を受けるなど、技能向上にも努め、数々の展示会にも積極的に出品し、世界紳士服コンクール技術賞をはじめ多くの賞に輝いている。さらに長年にわたって大曲注文服組合の役員として、また職業訓練指導員として組合員の先頭に立って技術の向上や後進の指導育成に取り組み、その業界活動の功績が認められ、県洋服協同組合の功労表彰を受けるなど、業界発展に尽力した。
◇川本兼雄氏=1953年から建築板金業に携わり、58年から東京都内の板金店で修業後、60年に戻ってからは川本板金を開業、現在も現役で活躍している。特に鉄骨屋根の板金技術やアーク溶接では卓越した技能者として知られ、これまでに全日本板金工業組合連合会表彰、県板金工業組合表彰などを受賞している。また後継者の育成にも意欲的に取り組み、大曲仙北職業訓練協会主催の業界内の訓練の板金科で実技面の講師を務め、その技術を多数の後輩に惜しみなく指導、受講生から高い評価と信頼を受けている。現在、県板金工業組合仙北大曲支部副支部長、角間川建設技能組合理事。
◇大槻正太郎氏=1956年に市内の左官工事店に入社し、技能の研鑽に努めた後、62年に独立して「大槻左官店」を開業、その後、社名を「大槻工業株式会社」とし、現在に至っている。左官一級技能士として豊富な経験と知識を生かし、現場作業では綿密な計画と厳しい管理を徹底させ、その取り組みは業界内でも高く評価されている。また自社において20人の見習工を養成、技能工として育成したほか、大曲仙北共同高等職業訓練校左官科指導員や技能検定委員を務め、後進の指導育成と職業訓練事業に長年にわたって貢献している。その功績が認められ、県技能士連合会、大曲仙北職業訓練協会などの表彰を受け、現在も日本左官業組合連合会東北ブロック会理事、県左官業連合会副会長、大曲仙北左官業組合長などの要職を務めている。