大曲市花館の恵比寿堂で(10月21日・日)
大曲市花館の会(石河榮一会長)と雄物川鮭増殖漁業生産組合(高橋秀雄組合長)では20日、玉川沿いにある恵比寿堂でサケの「豊漁祈願祭」を行った。祈願祭には組合員ら30人ほどが参加、神事を行って今月から始まったサケ漁の安全と豊漁を祈った。
サケ漁は今年から雄物川での捕獲は止め、玉川だけとなった。玉川では水の抵抗によって板が上下する簀子(すのこ)状のプラスチック板で川をせき止め、上ってくるサケを捕獲する抵抗板ウライ方式と言う方法でサケを捕っている。これまで体長70センチから80センチほどのサケが1日に10本前後、水揚げされていると言う。組合員たちは「水がまだ温かいせいか遡上は少なく、本格化するのは11月からではないか」と話す。
恵比寿堂はサケ漁の安全と豊漁を祈って設けられた小さな社。花館地区では藩政時代からサケ漁が行われ、将軍家や天皇家に献上したとの記録もある。冬場の貴重なタンパク源としてもてはやされたものだったが、食べ物の豊富な今は食用よりも市営水産ふ化場からの委託を受けて主に資源保護を目的とした採卵のための捕獲となっている。20数年前まではこの時期、玉川沿いにサケ料理が楽しめる「納屋」が建てられ、冬の風物詩として人気を呼んだこともあった。
祭壇には今年捕れたサケも供えられ、組合員たちは昔のサケ漁の活気に思いを馳せながら、豊漁を祈って手を合わせていた。例年、オス、メス合わせ3000匹前後の漁獲量がある。採卵を終えたサケはくんせいや塩辛、ミリン漬けに加工し消費している。ふ化場ではこれから春先まで卵のふ化作業と稚魚の育成を行い、玉川に放流する。