まちの元気をつくりだそう
大曲市でまちづくりビジョン市民懇話会(10月23日・火)
大曲市は2002年から始まる次期基本構想に市民の意見を活かそうと22日、大曲エンパイヤホテルで「まちづくりビジョン市民懇話会?まちの元気をつくりだそう」を開いた。基本構想は2011年までの10年間に市が行う事業やどのような発展を目指すか市民生活の方向づけを示すもの。構想策定に当たっては市民からの意見を聴き、市民と共同歩調を取って行政に反映させたいとしている。
懇話会には市芸術文化協会の進藤芽風会長やペアーレ大曲センターの石川雄司センター長、女性農業士大曲会の深谷アイ子副会長、県タクシー協会仙北支部の佐藤良二支部長、藤谷弘志市スポーツ少年団本部長ら文化、公共施設、企業、サービス業、法律、商店街、PTAなど各界の代表15人が参加。市からは高橋司市長、高野昭次助役、笹元嘉辰教育長、それに総務、福祉保健、産業環境、建設交通の各部長と総合政策課長らが出席した。一般市民も20人ほどが傍聴した。
高橋市長は「次期基本構想は出来るだけ多くの市民から意見や提言をいただき、市民と共同歩調を取りながら策定に向けて努力したい」とあいさつ。高野助役が「これまでは市が原案を作ってから市民の意見を聞いたが、市民とのパートナーシップを大切にするためにも今回は白紙の状態で臨みたい。まちの元気をつくりだそうをテーマにまちそのものの活気、家庭と仕事の両立、生涯学習のあり方など様々な意見を伺いたい」と進行役を努めた。
委員側からは「核家族化や少子化によって子どもたちの交流の場がなくなった」とし、3歳ぐらいから幼稚園に入れられる制度を望む声、さらには大阪の小学校での児童刺殺事件を引き合いに「日本も物騒になった。子どもが危険にさらされないためにもスクールバスの運営を考えてもらいたい」との提言があった。3人のお子さんを持つお母さんからは「子育て中に行き詰まって、相談する場があればと思った。そうした経験から保育ボランティア協会を作った。小さい子を育てながら、行き場のないのは辛い。話し相手、相談相手、友だちがいるという場があれば助かるし、みんなで子育てする環境作りにもなる」との意見があった。
また「子どもから老人まで楽しめるスポーツの環境づくりを」との声もあった。スポーツ面ではペアーレ大曲の石川さんからも「運動の講座に来ているのは圧倒的に女性で、男性は運動を楽しむ時間、ゆとりがないのか少ない。健康づくりのためにも個人個人の意識改革が必要だ」と男性にスポーツを楽しむゆとりを求めた。文化面では「市民の学習熱は高い。特に音楽活動は素晴らしいと思っている。しかし、芸術作品などを展示して鑑賞する場がない」と展示場の整備を求める声もあった。
このほか「大曲の商店街は農家の人たちで支えられている。農業が元気になるような施策を求めたい」との要望もあった。移転改築予定となっている仙北組合総合病院跡地を巡っては「仙台市に負けないような思い切った歓楽施設を造るべきだ」などの要望や「人口を増やさないとまちの活気にはつながらない。大学など高等教育機関の誘致に力を入れてもらいたい」との提言もあった。また「新幹線が開業しても、多くの人は田沢湖や角館町に行くだけで、大曲には降りない。観光の施策を高めるべきだ」との意見もあった。
さらに「減反の田んぼを利用して子どもたちと野菜作りをするなど子どもたちの豊かな心を育てるお手伝いをしたい」「花火しかない大曲だが、花火を通じて大曲の物産、食文化を高めるなど大曲の魅力アップの努力をしたい」など民間独自の努力の声もあった。また雪対策に力を入れてもらいたいと冬場の快適さを求める意見もあった。
最後に高橋市長は「多方面にわたっての発言に感謝したい。まち全体像を考えると、農業、商業をどうするかなどこの場で答えられない複雑で大きな問題もある。これからも市民のお知恵を借りながら、どう活かしていくか役所で相談したい」と締めくくった。