県立大曲技術専門校
腐敗した風呂場の洗い台を作り替え(10月30日・火)
県立大曲技術専門校(佐々木卓男校長)の建築施行科で大工を目指して技術を学んでいる4人の生徒が30日、大曲市丸子町の佐藤タケさん(68)宅を訪れ、ボランティアで風呂場の洗い台の作り替えを行った。学校の技能を福祉に役立てたいと6年前から福祉事務所を通じて連絡を取り合い、高齢者夫婦だけの家や一人暮らしのお年寄りで生活に不便を感じている家を紹介してもらい、修理を買って出ているもの。
今年は大曲市社会福祉協議会のヘルパーを通じて、佐藤さん宅と合わせて2軒の家から修理の要望があった。佐藤さん宅では夫が亡くなる前に作った風呂場の木製の洗い台が腐り、入浴にも困っていた。足を乗せるだけで板はたわみ、しかもトタン張りだったため、滑って転倒したこともあった。
生徒たちは佐藤さん宅の風呂場を事前に視察。どう作り替えるかを考え、木材を用意した。そしてこの日は出雲正行先生の指導を受けながら、現場で電動丸のこで木材を切り、幅70センチ、奥行き160センチ、高さ21センチの洗い台を現場で組み立てた。洗い台の上は板を簀(す)の子状にした。
作業を見守っていた佐藤さんは「こんなに立派に作ってもらえるなんて」と木の香りが優しい洗い台を手でなでながら「これで滑って転ぶ心配もない。まるで温泉みたいだ」と心底喜んでいた。
同校ではこれまで壁や窓の格子の塗装や風呂場、玄関の手すりの修復、押し入れがネズミで穴を開けられた所の補修、トイレや屋根の補修などこの6年間で10軒の家でボランティア活動している。昨年は学校近くの住吉町の公園に木製のベンチを2基設置した。
佐々木校長は「生徒たちが学んだ技術を活かせる体験になるし、社会的弱者とも言われるお年寄りだけの家庭に役に立つことで、技能者としての自覚と誇りを持ってもらえる」と話し、作業を見守っていた。