自衛隊の偵察機、大型ヘリコプターも
地震発生、火災、建物倒壊、車両事故、負傷者の救出(9月5日・水)
上空を自衛隊の偵察機、大型ヘリコプターが飛び、地上はパトカー、消防車、救急車など緊急車がサイレンを鳴らして走る。第39回秋田県総合防災訓練が5日午前8時半から大曲市を会場に約140団体、市民約1万1000人が参加して行われた。訓練には車両155台、航空機・ヘリコプター8機が参加した。県内9市持ち回りで開かれているもので、大曲市での開催は9年ぶり。
訓練は午前8時35分ごろ、同市を震源とする震度6の地震が発生、市街地を中心に火災が発生し、建物も倒壊、多数の死傷者が出た。さらに中高層建物では逃げ後れた人、路上では油を積んだタンクローリーが横転、油火災が発生。通信、電力、ガスなども大きな被害を受けた?などを想定に行われた。
訓練には秋田県、大曲市をはじめ県警本部、大曲警察署、陸上自衛隊、航空自衛隊、県南3市3郡の広域消防本部、秋田市消防本部、仙台市消防局航空隊、大曲市消防団、交通指導隊、さらに郵便局、日本赤十字社、NTTドコモ、JR東日本大曲駅、県医師会、県トラック協会などの団体・機関が参加した。
高橋司大曲市長は午前8時40分、災害対策本部を設置。寺田典城知事を統監に訓練は始まった。大曲小学校では児童・教職員1067人、それに南幼稚園、中央保育園児らの避難訓練が行われた。一方、市役所駐車場を災害対策本部とし、航空自衛隊、陸上自衛隊の飛行隊、県防災航空隊、仙台市消防局航空隊、岩手県防災航空隊による空からの情報収集と伝達訓練が行われた。同時に大曲郵便局と市職員がオートバイに乗って情報収集に走った。さらにNTTドコモも画像伝送システムによる情報収集、日本アマチュア無線連盟秋田県支部員による情報収集も行われた。一方、県トラック協会は緊急救援物資の輸送を行った。
大曲高校のグランドには自衛隊の大型ヘリコプターが着陸し、避難中に負傷した学生、職員の搬送訓練が行われた。一方、大曲駅では列車が脱線し、その復旧訓練も。さらに11階建てのグリーンホテルとジョイフルシティー大曲、仙北組合総合病院では横手平鹿、大曲仙北広域消防本部によるハシゴ車を使っての救出訓練や消火訓練、さらにヘリコプターによる屋上からの救出訓練もあった。県警広域緊援助隊警備部隊も出動し、逃げ後れた患者をロープで救出する訓練もあった。通町、中通町では倒壊した建物からの救出、消火活動、住民によるバケツリレー、そしてLPガス、高圧ガス事故、水道施設の復旧訓練などや車両の多重事故による救出訓練もあった。
雄物川河川敷では東北電力、NTT東日本秋田支店による電力、通信施設の復旧訓練、そして自衛隊によるヘリコプターを使っての山林火災の消火訓練も。また自衛隊はトラックに積んだ応急仮設橋の設置訓練も披露した。そしてタンクローリー車を横転させ、実際の油火災を発生させ、湯沢雄勝広域消防本部からは化学車が出動、河辺雄和地区消防本部と大曲仙北広域消防本部と協力しての大がかりなタンクローリー火災防ぎょ訓練も行われた。
各訓練会場にはものめずらしさもあって多数の住民が見学に訪れ、上空を飛ぶヘリコプターを見上げ、ハシゴ車による中高層ビルからの救出訓練、そして自衛隊、警察が力を合わせて倒壊した建物の中からけが人を救出する訓練などを頼もしそうに見守っていた。応急救護訓練では大曲市医師会、県柔道整復師会大曲支部、日本赤十字社、秋田修英高校福祉活動部、大曲工業高校JRC、大曲農業高校ボランティアなども協力した。
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