県観光連盟の地域別懇談会

県外からの観光客をどう増やすか

観光客を親戚のもてなしで迎えよう(9月13日・木)

 秋田県観光連盟の平成13年度第1回地域別懇談会が12日、大曲市のグランドパレス川端で開かれ、13年度アクションプランの進行状況の報告、そして10月12日から14日までの3日の日程で横手市の秋田ふるさと村で開催される「ウエルカムin秋田ふるさと村」の進捗状況、平成14年度の事業計画の骨子などを話し合った。

 懇談会には大曲市仙北郡内各市町村役場の観光担当職員や観光協会会員、温泉やホテルなど民間会員、それに県仙北地方部など合わせて約40人が出席。県観光連盟側は「長引く景気の低迷で県内への観光客は軒並み減少しているが、大曲の花火は64万人の観光客を呼んで大盛況に終わった。大手企業がこの不況で次々とリストラを発表するなど景気はさらに悪化しているが、10月下旬には大韓航空の直行便が秋田空港に乗り入れ、本格的な国際航空時代の到来となる。これをチャンスと捉え、業界としてはまだやるべきことはいっぱいある」と強調し「秋田の観光の課題は県外客を増やし、外貨を獲得することだ」と訴えた。

 そして今年度のアクションプランとして、これまで実施してきた首都圏キャラバン「秋田の観光と物産セールス」、横浜カーニバル会場での観光展や物産フェアの開催、観光情報誌として好評な「あきた旬紀行」の春、夏、秋号をそれぞれ10万部発行し、東北及び神奈川の旅行エージェント、JR横浜支社、八王子支社内各駅のステーションボードから発信してきたなど事業報告があった。

 また14年度事業計画の骨子として「どこにいっても親戚のおもてなし」をコンセプトとした「日本のふるさと秋田」を売り込み、宿泊型観光客の増加を図ろうと「あきた旬紀行」の内容の充実、連盟のホームページを通じて観光情報の発信と通販による誘客宣伝、そして「ウエルカムin秋田」の開催などイベントや自然ガイドツアーの実施、旅行会社との提携を深めるなどが示された。

 また受け入れ態勢の整備促進事業として今年度から力を入れている「一自治体一企画開発事業」の「親戚のおもてなし体験」に関して自治体側からは「見る、食べる、体験を一つの自治体で企画するのは困難」との声もあったが、県観光連盟は「隣接する市町村と連携を図ってでも知恵を絞るべきだ」と継続を求めた。太田町ではこの一環として旧家を再現した曲り家の温泉宿「あか松庵」を会場とした「自然探訪と動物ふれあい体験」、仙北町では史跡の里交流プラザ「柵の湯」を会場とした「歴史探訪と餅つき体験」を企画。いずれも1泊2日の日程で「あきた旬紀行」を通じて体験募集を行った。しかし、どちらも応募はなかったものの「企画としては面白いので今後も継続したい」と太田町生活リゾート株式会社。

 懇談会に入ってからは秘湯ブームに乗って全国的な人気となっている田沢湖町「鶴の湯温泉」の佐藤和志さんから「宿泊客の9割は県外だが、経営者の目の届くサービスをしたいため、大きな団体からの予約は遠慮してもらっている」と行き届いたサービスの徹底、そして温泉への道路が「砂利道となっているのが返って都会から車で来るお客さんたちに喜んでもらってる」など未整備な素朴さが観光の一つの目玉になっている一例としての報告があった。県観光連盟からも「旅行エージェントからはかやぶきの屋根のある家の縁側に座ってガッコ(漬け物)が食べられる場がほしいとの声がある」と話題提供もあった。

 来月、横手市の秋田ふるさと村で開く「ウエルカムフェスタin秋田ふるさと村」は県と県観光連盟が主催して、秋田の観光に関する施設を総動員したキャンペーンを展開するもの。観光客に「秋田にまた来たい」という思いを抱いて帰って貰う取り組みをしたいと県観光連盟。期間は10月1日から31日までだが、12日から14日までを中心イベントとし、5万人の動員を目標に秋田の文化や祭り、特産品の出品、観光情報の提供などが企画されている。