角館自動車学校を会場に
シュミレーションでも事故には冷やり(9月27日・木)
中仙町鶯野の角館自動車学校で27日、県南地区在住のお年寄りを対象とした「高齢者交通安全教室」が開かれた。県南地区交通安全協会連合会の主催で、今回は角館地区交通安全会(千葉源一郎会長)が当番となって開いたもので、県南各地から49人の高齢者ドライバーが参加した。
教室は5班に分かれて応急救護処置、交通法令の解説、そしてコンピューターを使ってのドライビングシュミレーター、シートベルトを掛けての衝突体験などがあった。応急救護処置では自動車学校の教官から人工呼吸や心臓マッサージなどの指導を受け、交通法令では角館警察署員が講師となって交通法規の講座を開いた。ドライビングシュミレーターはコンピューターグラフィックによる画面を見ながら、ハンドルを握って実際の道路走行を体験するものだが、スピードを出し過ぎると蛇行したり、対向車線からオートバイが急に右折してきて、ハンドルを握ったお年寄りたちがあわてて急ブレーキを踏んでも間に合わず事故となってしまう場面が続出。「怖かった」と冷や汗を流す光景が見られた。
シートベルトを掛けての衝突訓練は5キロのスピードで正面衝突した時の衝撃を体験するものだが、ドスンと言う音と同時に座席に座っていた人たちは一瞬、前のめりになろうとするがシートベルトがきっちりと体を支え、その威力に体験した人たちは一様に「シートベルトの大切さを味わった」と感想を述べていた。
そして「点灯クン」と言う角館署と男鹿署にしか配置されてない瞬発力や判断力、視野の広さなどをテストする機械を使っての試験も行われた。この「点灯クン」は37個のランプがピラミッド型に並んだもので、ランプが付いたのをモグラ叩きゲームのように両手を使って叩く仕組み。年齢や性別によってその認知反応は違い、点灯したランプを叩こうとする手の動きも迷ってしまう。ドライバーにとって運転中の瞬発力や判断力、視野の広さなどは事故を起こさないためには大切な認知反応と言う。
テストに応じたお年寄りたちは次々と点滅しては消えるランプの動きに付いていけずガッカリする人もあれば、まだまだと自信を取り戻す人もいた。横手市から参加したと言う77歳の男性は「同年代よりもやや劣る」との判断を下されたが「もう3年から5年は車を運転したい。一番、注意しているのはスピードだ」と気を引き締めていた。
また自動車学校のコースを使っての運転訓練も行われ、参加した人たちは教官の指導を受けながら改めて安全運転のための基礎を学んでいた。