近づいてきた千畑町長選

16日に告示、21日投票

立候補表明は現職の藤嶋町長だけ(4月2日・火)

 任期満了に伴う千畑町の町長選は16日告示、21日投票を迎える。現時点で立候補を表明しているのは現職の藤嶋長右エ門町長(63)だけで、藤嶋氏の無投票当選の可能性が高い。藤嶋氏は昨年12月の定例議会の町政報告で再選を目指して立候補を表明している。

 藤嶋町長は町議6期を経て1990年7月に助役に就任、二期目途中の98年4月の町長選に出馬、一騎討ちの末、初当選を飾った。この4年間を振り返って「町単独事業として力を入れたのは除雪車も入れない道路を改良し、老人世帯の冬の生活の不便さの解消に努めた。少ない予算だったが、喜んでもらった」と語る。ハード面では「福祉センターの建設」(総事業費4億5000万円)、地域資源総合管理施設「ふれあいセンター」(同3億2000万円)、そして2月には「学校給食センター」(同6億円)を建設した。またラベンダー園のある大台野広場をカントリーパーク整備事業として国の補助で、毎年1億円の予算で整備、遊具のある快適な公園へと変えた。

 藤嶋町長は2日、本紙と会見し「給食センターの改築は町の財政も厳しく見送るつもりだったが、老朽化も著しく、安全な給食の提供こそ町の責任であり、教育の一環として建て直しに踏み切った」と話した。さらに「国も地方も景気のいい時はあれもやる、これもやると言えたが、もうそう言う時代ではなくなった。新しいことをやるよりも削ることが多かった」とひっ迫した町財政の中での町政運営は「容易なことではなかった」とも述べた。このため町の実態を知ってもらおうとこの4年間は「移動町長室」を「要望のある地域を回るだけでなく、町が進んで出かけ町民との対話重視の町政を敷いた」とも語った。

 町長選に向けては2月に本堂城廻字若林地内に後援会事務所を構えた。次期4年間に向けての政策としては▽町づくりの公募▽健康的な生活の創造と整備▽地元産業の育成▽安全な農産物のブランド化事業▽定住促進対策▽子育て環境の整備▽町の人材バンクの設立などを挙げる。

 町づくりの公募は大台野広場の整備の際、子どもたちからアイディアを募って図画を書いてもらった結果、遊園地の遊具への希望など面白い発想が集まったことから、町民の声をもっとくみ取りたいと考えた。人材バンクは「人づくりこそ町づくりの基本」とし、町民の持っている能力を生かせる行政の確立や老人世帯の除雪など相互扶助に力を入れたいとしている。
 市町村合併に関しては「国県の考えや町の実情を知ってもらうため、2月に町内8カ所で勉強会を開いた。しかし、全体で200人ほどしか集まらず、まだ町民の関心が低いようだ。後援会からは選挙前に合併のことは余り喋らないようにと釘を刺されている」と言いながらも「合併特例法の期限までには間に合うようにはしなければならない」と理解を示し、「ただ強引に合併に向けて引っ張るのではなく、合併もやむを得ないという流れが必要だ」とも述べた。

 県立大曲農業高校卒。自宅は本堂城廻字馬場4。