知的障害者のための作業場
養護学校の卒業生6人が新たに入所(4月9日・火)
知的障害者のための作業場として養護学校卒業生を受け入れている大曲市福祉作業所の入所式が9日、同作業所で行われた。今年度は大曲と秋田養護学校高等部を卒業した6人が入所し、17人の先輩たちと社会復帰を目指して作業訓練を受けることになった。
福祉作業所は県立大曲養護学校が開校し、初めて卒業生が送り出された1995年に卒業生の受け入れ先として大曲市が設けた。管理は小規模作業所運営委員会(斎藤充雄委員長)に委託し、同市住吉町の旧大曲技術専門校を借りて運営している。19歳から35歳の通所生17人が、同市内小友の小松煙火工業所からの依頼を受けて花火の玉作りに励んでいる。
入所式で斎藤委員長は「今日から新しく6人の方がこの作業所で仕事をすることになった。作業は花火の玉作りだが、機械で作るよりも手作りの方が優れていると業者からも喜ばれている。体に気を付けて、楽しく通って頑張って下さい」と励ました。続いて先輩の藤田玲子さんが「心から歓迎します。みんな仲良く、楽しく花火の玉づくりをやりましょう」と歓迎の言葉を述べた。新通所者の谷口純哉君も指導員の介添えを受けながら、懸命にあいさつ状を読み上げた。
後輩が入ってきたこともあって、みんなニコニコしながらの入所式だった。高井慶蔵所長が先輩たちに「みんな仲良くできるか」と呼びかけると「ハイ!」と元気な声が返ってきた。
同作業所は市から年間600万円(うち県半額補助)の予算と保護者が月々6000円の負担金で運営している。これまでは花火の玉作りの他に自動車部品のゴムパッキン、電子部品、段ボールの組み立てなどの受注もあって、通所者は一カ月平均6000円ほどの工賃を稼ぎ、大きな励みになっていたが、長引く不況で仕事の受注がなくなり、残ったのは花火の玉作りだけという。高井所長は「やらせてもらえる仕事があったら歓迎する」と作業所への受注を希望している。
作業所は高井所長と指導員2人、それに保護者が交代で通って通所者の世話や作業の手伝いをしている。新たに入った6人で23人の世帯となり、作業所全体が狭くなったことから市では廃校となった松倉小学校の校舎へ来年10月をめどに移転することも検討してる。仕事の注文などの問い合わせは0187−62−6452へ。