西仙北インターチェンジ開通

現地でテープカットとくす玉割り

大曲仙北の活性化への大きな貢献を期待(4月10日・水)

 料金所前で開通を祝ってテープカットとくす玉割り西仙北町が秋田自動車道・西仙北サービスエリア(SA)に隣接して建設を進めていた「西仙北インターチェンジ(IC)」が完成、10日午前11時から現地でテープカットとくす玉割り、記念パレードが行われ、午後3時に開通した。開通を待って3日前に宮城県から軽トラックで駆けつけ、一番乗りを狙っていた利用客ら10人に町が記念品を贈って祝った。既存のSAを出入り口とした高速道と一般道を結んだICは全国でも初めて。規制緩和に伴う1998年の高速自動車国道法の改正がIC建設への道を開いた。小松隆明町長は「感無量の思いだ。短い時間で開通できたのも国会議員をはじめ、多くの方々のご尽力のおかげ。これによって利便性も一段と高まり、地域間交流の促進や物流、地域産業の振興、大曲仙北の活性化に大きく貢献し、相乗効果を生み出す」と喜びを語った。

 「SAはあっても自動車道に乗り入れできなければ自動車道の恩恵はないに等しい」。町は秋田自動車道が開通しても、協和ICと大曲ICとの間にあって、町からは直接、乗り入れできなかった。この不便を解消しようと町は周辺6市町村の協力を得て、96年からIC建設に向けて運動を始めた。しかし、当時は高速道路の沿線に大規模な開発事業がある場合に限って、開発事業者の負担で設置する「開発型IC」しか認められなかった。式典に出席した村岡兼造代議士も「小松町長からインターチェンジが欲しいと陳情を受けた時は正直言って、難しいと思った」と当時の空気を振り返った。

 しかし、高速自動車国道法の改正で、道路公団以外の事業者が造った施設と高速道路を連結させることができるようになった。これを受けて町は「活用施設」として近隣の観光情報を提供する「ぬく森プラザ」を西仙北SAに隣接して建設、それを利用して一般道路とを結ぶことで、実質的なICとすることに踏み切り、99年10月から「西仙北活用施設」の建設をスタートさせた。

 ICの建設には40〜50億円はかかるが、西仙北ICは町有地だったことや活用施設の「ぬく森プラザ」、接続道路、料金所の建設費合わせて8億8000万円で済んだ。管理運営は温泉施設「ユメリア」を運営している町の第3セクター「西仙北温泉インター」が受け持ち、利用時間も午前6時から午後10時までとし、経費削減を図った。

 午前11時、現地で行われた記念式典には村岡兼造、御法川英文両代議士をはじめ、国土交通省、日本道路公団、寺田典城知事、周辺市町村長ら来賓200人が参列。テープカットとくす玉を割って開通を祝った。現地には200人ほどの町民も見学に訪れ、「やっとこの町からも自動車道に乗り入れるようになった」と喜んでいた。

 記念パレード西仙北ICから国道13号までは町道赤坂強首線を通って約3キロ、5分ほどの距離。高速道への出入りは、既存の西仙北SAの駐車場からとなり、料金所(上下各1ゲート)は上り線のSA側に設けられた。そのそばに活用施設「ぬく森プラザ」が建設された。町では同ICからの利用台数は1日当たり590台と見ている。しかし、大曲ICや協和ICは国道13号から約10キロの距離があるのに比べ、わずか3キロしかないだけに実際はもっと伸びるはずと町では観ている。

 ただ開通しても同ICの運営は町の施設だけに、人件費を含め年間4100万円の経費がかかる。料金所で徴収した高速料金は道路公団の収入となるため、同ICの利用者がどんなに多くても町の収入にはならない。このため運営経費は西仙北温泉インターの温泉部門で得た利益を充てることにしている。小松町長は「実績が上がるよう努力すれば、維持管理費の面でも理解してもらえ、道も開けると思う」と語り、将来的には道路公団への移籍を期待する。このためIC周辺の町有地の開発なども行い、利用者増を図りたいとしている。