懐かしの農村光景

農村の写真や古い農具を展示

県立農業科学館で「米作りの四季・館収蔵物展」(4月18日・木)

 大曲市内小友の県立農業科学館で「米作りの四季・館収蔵物展」が開かれている。湯沢市のアマチュア写真家で、農村の四季折々の風景の撮影で月刊誌「カメラ毎日」の年度賞を受賞するなど活躍し、1991年に県文化功労章を受章した加賀谷政雄さん(故人)から提供された戦後間もないころの農村の写真や古い農機具などが展示され興味深い。

 加賀谷さんの写真は白黒の全紙に引き伸ばされ、47点展示されている。「農村のありのままの姿をありのままに写したい」とカメラを向けた加賀谷さん。まだ農業が機械化される前で牛や馬を使って田んぼを耕す光景や雪の田んぼをソリを引いて堆肥を運ぶ農婦と子どもの姿、小中学生も貴重な労働力となった田植え、リヤカーに稲穂を山と積んで運ぶ光景、稲刈りの終わった田んぼで赤ん坊をあやすまだ小学生と思える兄の姿など懐かしいスナップがいっぱい。

 一方、展示されている古い農機具は40点ほど、田んぼや畑を耕すのに使った様々な形をしたクワや牛、馬を使って田んぼを耕すのに使った「犂(すき)」、水が入ってドロドロとなった田んぼの土を平らにする「代?(しろか)きならし板」、苗を植える所を印す「田型」、苗を乗せて運ぶ「田船」、除草機、俵編み機、もみすり機、足踏み脱穀機などもう姿を消した珍しい農機具が展示され、訪れる人たちは懐かしそうに見ている。展覧会は5月9日まで。